ホンダ・XL230

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XL230(エックスエル230)は、本田技研工業がかつて製造販売したオートバイである。

車両解説

XL230
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基本情報
排気量クラス 軽二輪
メーカー 日本の旗本田技研工業
車体型式 BA-MC36
エンジン MD33E型 223 cm3 4ストローク
内径×行程 / 圧縮比 65.5 mm × 66.2 mm / 9.0:1
最高出力 13kW〔18PS〕/ 7,000rpm
最大トルク 19N・m〔1.9kgf・m〕/ 6,000rpm
乾燥重量 113 kg
車両重量 120 kg
      詳細情報
製造国 日本の旗 日本
製造期間 2002年 - 2005年
タイプ
設計統括
デザイン
フレーム セミダブルクレードル
全長×全幅×全高 2,025 mm × 835 mm × 1,115 mm
ホイールベース 1,305 mm
最低地上高 225 mm
シート高 800 mm
燃料供給装置 キャブレター (ケーヒン PDC7A)
始動方式 セルフ式
潤滑方式 圧送飛沫併用式
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合式5段リターンマニュアルトランスミッション
サスペンション テレスコピックフォーク
ツインショック式スイングアーム
キャスター / トレール 28.20° / 114 mm
ブレーキ リーディングトレーリングドラム
リーディングトレーリングドラム
タイヤサイズ 90/100-19 M/C 55P
110/90-18 M/C 61P
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 6.0 L
燃費 40 km/L
カラーバリエーション ブーンシルバーメタリック
ファイティングレッド
本体価格 349,000円(税抜)
備考 スペックは2002年モデル[1]
先代
後継 XR230
姉妹車 / OEM SL230
FTR
同クラスの車
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2002年4月9日発表、同月10日発売[1]

1990年代後半からブームだったレトロ回帰を受け1970年代後半から1980年代にかけ製造販売されていたXLシリーズを復刻させたモデルである[注 1]。このためXLシリーズのほか、1973年発売のエルシノアシリーズを彷彿させるビンテージオフロードの雰囲気をも持つが、開発コンセプトを『街乗りからトレッキングまで気軽に楽しめるスポーツバイク[1]』としたため型式名はBA-MC36と同社のロードスポーツ系モデルにカテゴライズされる[注 2]

本モデル開発に際しては既存モデルと多くの基本コンポーネンツを共用するいわゆる姉妹車からとしたため、以下に示すような流用が多いのも特徴である。

エンジン

搭載される排気量223㏄のMD33E型空冷4ストローク2バルブSOHC単気筒エンジンも元々は1997年から製造販売されていたSL230用に開発されたものである。同エンジンは、2000年9月から発売されていたMC34型FTRにも搭載されており[注 3]、車両キャラクターに合せて異なるチューニングを実施。本モデル用は、キャブレターベンチュリーをSL・FTR用のCV(負圧)型からVM(ピストンバルブ)型のPDC7Aへ変更したほか、低中速域でのレスポンスに優れたセッティングとしたことから、スペックもSL・FTR用とは異なる[注 4]最高出力13kW〔18ps〕/7,000rpm・最大トルク19N・m〔1.9kgf・m〕/6,000rpmとなった[1]。また、組み合わせるマニュアルトランスミッションもMC34型FTRと共用の5段[注 5]、減速比は1次が3.090と共通であるものの、2次が本モデルは3.076[1]、FTRが3.230[3]と異なる。さらに始動方式はセルフ式である[注 6]

車体

オセアニア向け輸出仕様車のファームバイクCT200をベースに[4]前後大型キャリアを取り外した構成。車体色は以下の2種類が設定された[1]

  • ブーンシルバーメタリック+タンク上面にオレンジのストライプ
  • ファイティングレッド+タンク上面にブラックのストライプ

また、フレームもMC34型FTR用セミダブルクレードル型をリファインしたものであるほか、サスペンションは前輪がテレスコピック、後輪がスイングアームであるが、リヤショックは2本となる。ブレーキは前後ともドラムブレーキであり、タイヤサイズは前後とも120/90-18である。

本モデルは、2005年にベースとなったSL230と共にXR230へフルモデルチェンジされ生産終了となった。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 同様の復刻モデルにベンリィCL50CL400などが存在する。
  2. ^ 本田技研工業の型式コードでは250㏄クラスオン・オフ両用モデルは本来MDとなる。
  3. ^ 後にXR230CB223Sにも搭載。
  4. ^ SL用は最高出力20ps/7,500rpm・最大トルク2.1kg-m/6,000rpm[2]。FTR用は最高出力14kW〔19ps〕/7,000rpm・最大トルク〔2.1kgf・m〕/6,000rpm[3]
  5. ^ 1速:2.769 - 2速:1.722 - 3速:1.263 - 4速:0.960 - 5速:0.814[1][3]
  6. ^ 日本国内向けXLシリーズで、セルフ式のみは本モデルならびにAX-1と姉妹車のXL Degree・XLR125/200R。他にはXL600Rファラオがキック・セルフ併用となるほかは、すべてキックスターターのみである。

出典

  1. ^ a b c d e f g 2002年4月9日プレスリリース
  2. ^ 1997年3月28日プレスリリース
  3. ^ a b c 2000年9月27日プレスリリース
  4. ^ Honda Australia - AGRICULTURAL - CT200(2001年1月14日時点のアーカイブ

関連項目

外部リンク

  • 本田技研工業公式HP 2輪製品アーカイブ XL230
  • BBB The History File №108 XL230
  • BikeBros XL230カタログ
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