松崎真

曖昧さ回避 シンガーソングライター・ラジオパーソナリティ「松崎真人」あるいは放送作家・映画評論家「松崎まこと」とは別人です。
まつざき まこと
松崎 真
本名 澤井 一郎(さわい いちろう)
生年月日 (1932-05-07) 1932年5月7日
没年月日 2015年5月
出身地 日本の旗 日本京都府
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1960年 - 2006年
著名な家族 沢井三郎(父)
主な作品
笑点
テンプレートを表示

松崎 真(まつざき まこと、1932年昭和7年〉5月7日 - 2015年平成27年〉5月)は、日本の元俳優、元自衛隊隊員。本名、澤井 一郎(さわい いちろう)。父は性格俳優の沢井三郎(1904年〜1987年)。

来歴・人物

1957年に自衛隊に入隊、1959年に除隊している。

1971年7月18日から1984年9月30日まで日本テレビ系列の『笑点』で山田隆夫の前任の座布団運び役(5代目)を務めていたことで有名であり、13年間の長期間に渡って担当していた。就任のきっかけは松崎がプロデューサーの親戚であったことである[1]。強面司会者だった三波伸介の毒舌にも笑みを絶やさず、ときには志願して答えることもあった。また、力が強く、座布団をめぐるどたばたで人気のあった三波時代でも大量の座布団の持ち運びをほぼ1人でこなすことができていた。挨拶の締めのフレーズ「手を上げて、横断歩道を渡りましょう」は流行語にもなった[1](このフレーズにより「交通安全に対する協力」ということで警察より表彰をされている)。『笑点』は公には「俳優業に専念する」ため卒業したが、実際には体調不良による降板だった。その後、2006年5月14日の40周年スペシャルで久々の出演を果たした。

2007年3月22日に放送された日本テレビ系のバラエティ番組『あの人は今!?』に出演し子供向けの交通安全教室で講師を務める姿が紹介されたこともある。この時のリポーターとして松崎のもとを訪れたのは林家たい平山田隆夫であり、別番組ながら新旧の『笑点』座布団運び役が共演を果たした(衣装もともに『笑点』でおなじみの赤い着物姿だった)[2]

2006年に俳優業を引退して、主に全国で講演活動をしていた。2015年5月、老衰のため[3]、83歳で亡くなった。

趣味はパチンコ。子どものころは乗馬をしたという。 かつて、売れる前のビートたけし新宿思い出横丁で一緒に飲んだことがあるという。

また『シャボン玉ホリデー』にレギュラー出演していた当時、植木等が「松崎ー!!」と当時の付き人だった松崎雅臣(のちの小松政夫)を呼ぶと一緒に振り返ってしまうことがよくあり紛らわしかったため、真のほうを「大松(大きい松崎の意)」、雅臣のほうを「小松(小さい松崎の意)」と呼ぶようになった。これがきっかけとなり雅臣のほうは正式に芸能界デビューするにあたって「小松政夫」の芸名を拝命することになり、真はその命名のきっかけを作ったといえる。

1973年、映画『燃えよドラゴン』に相撲取りの役で出演したが、一夜でスーパースターになったブルース・リーのことを「鼻持ちならないチビだった」と酷評した。

出演作品

映画

テレビドラマ

  • 姿三四郎(1963年、CX
  • 大河ドラマNHK
    • 太閤記(1965年)
    • 源義経(1966年) - 太郎時家
    • 三姉妹(1967年) - 新選組隊士
    • 樅ノ木は残った(1970年) - 雲助
    • 国盗り物語(1973年) - 小六の手下
    • 花神(1977年) - 壷振り
    • 獅子の時代(1980年) - 兼三
    • 独眼竜政宗(1987年) - 真田の武将
  • 快獣ブースカ 第18話「こちらブースカ! 110番」(1967年、NTV / 東宝 / 円谷プロ) - 虎谷虎五郎(亀田亀男)
  • おれは男だ! 第22話「キャプテン死んで貰います!」(1971年、NTV / 松竹
  • 時間ですよ 第2シリーズ(1971年、TBS)- 工事現場の男
  • 太陽にほえろ! 第13話「殺したいあいつ」(1972年、NTV / 東宝) - 用心棒
  • プレイガール(12ch / 東映
    • 第215話「港町の風俗巡査」(1973年) - 庄野 
    • 第237話「城下町の風俗巡査」(1973年) - 栗林
  • 子連れ狼 第19話「半畳壱畳弐合半」(1973年、NTV / ユニオン映画
  • 水滸伝 第12話「二竜山の対決」(1973年、NTV / 国際放映) - 牛二
  • バーディ大作戦 第2話「現金輸送車大追跡!」(1974年、TBS / 東映) - 護送車の大男
  • 八州犯科帳 第10話「涙を棄てた女」(1974年、CX / C.A.L)- 為吉
  • 特別機動捜査隊NET / 東映)
    • 第642話「女ざかりの女」(1974年) - 矢島
    • 第690話「泥水の流れの中で」(1975年) - 管理人
    • 第714話「死霊の影」(1975年) - 現場監督
    • 第720話「待っている女」(1975年) - 中年男
  • 非情のライセンス 第2シリーズ 第39話「やさしい兇悪」(1975年、NET / 東映)
  • 鬼平犯科帳 第1話「用心棒」(1975年、NET / 東宝)
  • 俺たちの旅 第3話「男はいつか歩き出すのです」(1975年、NTV / ユニオン映画)
  • はぐれ刑事 第4話「密告」(1975年、NTV / 国際放映)- 田川の側近
  • アクマイザー3 第34話「なぜだ?! 2+3はへのへのもへじ」(1976年、NET / 東映) - 頑鉄先生
  • 江戸の旋風II(1976年、CX)
  • 気まぐれ天使 第19話「これぞ男の生きる道」(1977年、NTV / ユニオン映画) - 借金取りのヤクザ
  • 西遊記(NTV / 国際放映)
    • 西遊記 第1話「石猿誕生す」(1978年)
    • 西遊記II 第22話「妖鬼の山 お転婆姫の恋」(1980年)
  • 熱中時代 刑事編 第22話「七つの顔の悪党」(1979年、NTV) - ラーメン屋主人
  • あさひが丘の大統領 第3話「これがオレたちの旗だ!」(1979年、NTV / ユニオン映画)
  • ウルトラマン80 第40話「山からすもう小僧がやって来た」(1980年、TBS / 円谷プロ) - 関取
  • 文吾捕物帳 第8話「女風呂のめぐり逢い」(1981年、ANB / 三船プロ
  • 鬼平犯科帳 第10話「盗法秘伝」(1980年、NET / 東宝) - 升屋市五郎
  • 銀河テレビ小説(NHK)
    • 煙が目にしみる(1981年) - 詰め将棋の男
  • 気になる天使たち(1981年、CX / 東宝)
  • セーラー服と機関銃 第5話「チョロの初恋物語」(1982年、CX)
  • 松本清張シリーズ・けものみち(1982年、NHK) - 見舞い客の暴力団親分
  • 火曜サスペンス劇場 / 致死歩道(1984年、NTV / C.A.L)
  • 誇りの報酬 第42話「狙撃者は誰をねらったか」(1986年、東宝 / NTV) - 銃刀法違反の男
  • 鬼平犯科帳 第1シリーズ 第12話「兇剣」(1989年、CX / 松竹) - 白狐の谷松
  • 月曜ドラマスペシャル / 塀の中の懲りない面々・満願出所編(1990年、TBS)
  • 衛星ドラマ劇場 / 櫂(1999年、NHK-BS2

バラエティ

レコード

  • 音頭で大行進(1979年、岡ゆう子・ビクター少年民謡会との共演)

松崎真を演じた俳優

脚注

  1. ^ a b 『笑点五〇年史 1966-2016』ぴあ〈ぴあMOOK〉、2016年、131頁。ISBN 978-4-8356-3118-9。 
  2. ^ 松崎真 - オリコンTV出演情報
  3. ^ 「50周年「笑点」50の秘話」『週刊文春』8月11日・18日夏の特大号、株式会社文藝春秋、2016年8月3日、168頁。 

外部リンク

先代
小野千春桂米助
1970年6月 - 1971年7月
笑点」座布団運び
5代目
1971年7月 - 1984年9月
次代
山田隆夫
1984年10月 - 
笑点
 
大喜利
レギュラー大喜利
  • 大喜利 (笑点)
不定期大喜利
特別大喜利
 
笑点メンバー
現出演者
元出演者
金曜夜席時代
談志司会時代
前田司会時代
  • ★2前田武彦
  • 三遊亭圓歌(3代目)
  • 三遊亭金馬(4代目)
  • 三升家小勝(8代目)
  • 柳家さん吉
  • ◆3三遊亭圓遊(5代目)
  • ◆3三笑亭夢丸(初代)
三波司会時代
5代目圓楽司会時代
  • ■★4三遊亭圓楽(5代目)
  • 林家こん平
  • 桂才賀(7代目)
  • ◆5松崎真
歌丸司会時代
昇太司会時代
 
若手大喜利メンバー
現メンバー
元メンバー
第1期
第2期
第3期
第4期
BS笑点・笑点Jr.
 
その他
グッズ
用語
番組
関連項目
関連人物
★司会者 ◆座布団運び ▲コーナーレギュラー ■金曜夜席から継続出演 ◎本家&BS笑点・笑点Jr.両方出演
☆BS笑点・笑点Jr.司会者 ◇BS笑点・笑点Jr.座布団運び △BS笑点・笑点Jr.コーナーレギュラー □BS笑点から継続出演
数字は世代(x代目)を表す。芸名(氏名)は現在当人が名乗っている表記。
カテゴリ カテゴリ