心の時代

曖昧さ回避 NHKのテレビ・ラジオ番組については「こころの時代」をご覧ください。
心の時代
さだまさしスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
レーベル フリーフライト
プロデュース さだまさし
渡辺俊幸
チャート最高順位
さだまさし アルバム 年表
夢唄
(1997年)
心の時代
(1998年)
季節の栖
(1999年)
『心の時代』収録のシングル
  1. 「君が選んだひと」
    リリース: 1998年8月21日
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心の時代』(こころのじだい)は、シンガーソングライターさだまさし1998年9月23日発表のソロ24枚目のオリジナル・アルバムである。さだまさしコンサートツアーのタイトル、および同年に刊行されたエッセイ集にも同じタイトルが用いられた。

概要

このアルバムは、さだが星野道夫の写真集『風のような物語』に感銘を受け、現代人に今一度自分と自然の関係を振り返って欲しいという願いを込めて作成された。そのため、プライス・ダウン・リイシュー盤では随所に星野の作品が使われている。

収録曲

  1. 心の時代
    現代社会の内包する様々な問題を解決策として「こころ」とその「こころ」を真っすぐに受け止められる人間の感受性が必要だと、さだが意見を投じた作品。
  2. クリスマス・ローズ
    「思い出」をテーマに、思い出の役割を恋人を失った女性の心理表現で語った作品。
  3. 驟雨(しゅうう)
    「雨」を心におこる様々な状況に置き換えて人の深層心理を表現した作品。
    驟雨とは激しいにわか雨のこと。
  4. 君が選んだひと
    かつての恋人の結婚式で、「恋」から「愛」へと「こころ」が変化していく男の心理を示した作品。
  5. 秘密
    思春期特有の「性」に関連する、後ろめたさのある「秘密」を表現した作品。
    さだは、「大人になるごとに『ひみつ』が『嘘』を含んでいくことは自然なことだがやはり寂しくなることだ。」とライナーノートで語っている。
    後にチキンガーリックステーキがカヴァー。
  6. 神の恵みA Day of Providence
    さだの幼少期に長崎にやってきた米国の軽巡洋艦プロビデンス号(楽曲中では「戦艦」と称されている)を日本を統治したアメリカの象徴として、原爆を落としたアメリカが「平和」を築くためにやってきたことに対しての非条理と、戦後アメリカの影響をうけて物質社会に飲み込まれた日本へ意見を投じた作品。
    曲中では直接「アメリカ」の語は用いていないが、『あの爆弾を落とした』や『魚雷艇に乗っていたハンサムな兵士が戦勝国のリーダーになった』という語句で仄めかしを行っている。
  7. 不器用な花
    現代人の「ステレオタイプ」を好む風潮に意見し、「自分らしさ」や才能や感性を伸ばす「努力」の大切さを表現した作品。
  8. こころとからだ
    人間の「こころ」と「からだ」の密接な関係や微妙なバランスを表現した作品。
  9. 都府楼(とふろう)
    「飛梅」(『風見鶏』収録)のモデルとなった大宰府を再びテーマにした作品。季節と同様に人の心が移りゆく様子を宿命として捉えている。
    古典的な作品で、対句表現や縁語表現などが用いられている。
    2002年の菅公御神忌1100年大祭で、さだは大宰府がテーマである「飛梅」と共にこの作品を唄った。
  10. 航跡
    ひとは『昨日まで何をしてきたか』ではなく『明日から何が出来るか』が大切であると意見した作品。
  11. 白夜の黄昏の光
    星野が愛用したニコンのカメラと同機種のカメラでさだが撮影している音声から始まり、このアルバム作成の契機となった星野への尊敬と鎮魂の意を込めて作られた作品。
    曲中に表現されているアラスカの美しい風景表現は、さだが直子夫人の好意で作品のエピソードや詳細な様子、氏の感想を知ることによって誕生した。

作詩・作曲・その他

  • 全曲とも作詩[1]・作曲:さだまさし
    • 「神の恵み」弦編曲:渡辺俊幸

Special Thanks(敬称略)

  • 星野道夫
  • 星野直子
  • 小学館
  • 田部井満男
  • 広瀬直人

主な参加ミュージシャン

他多数

エッセイ集

前述した同名のアルバムにあわせて、1998年10月にサンマーク出版より刊行された。内容は同名のアルバムに収められている楽曲のサブタイトルに関連したエッセイで、各章の最初にはタイトルとなっている曲の歌詩が記されている。

書籍情報:ISBN 4-7631-9244-2

脚注

  1. ^ さだまさしの作品はすべて「作詞」ではなく「作詩」とクレジットされているので、誤記ではない。
シングル
さだまさしのシングル
1970年代
1980年代
1990年代
  • 長崎から
  • 息子へ 〜父からの風〜
  • 奇跡〜大きな愛のように〜
  • 娘へ
  • 君が帰ってくる/ありがとう
  • “長崎から雲仙へ”/SMILE AGAIN
  • あなた三昧
  • 二千一夜
  • 幸福になる100通りの方法/東京物語
  • ヴァージン・ロード/関白失脚
  • となりの芝生
  • 愛をみつけた
  • 烈/地平線
  • 名刺/さよならにっぽん
  • Wonderful Love
  • 絵画館/甘い手紙
  • 愛について
  • Dream/案山子(アンコール)
  • Birthday
  • 夢一色/やすらぎ橋
  • ペンギン皆兄弟
  • 北の国から 遥かなる大地より〜螢のテーマ
  • 君が選んだひと
  • ゆけゆけ!! ようかいキッズ
  • 桜月夜
  • 佐世保
2000年代
2010年代
  • 残春
配信
アルバム
さだまさしのアルバム
スタジオ・アルバム
ベスト・アルバム
ライブ・アルバム
カバー・アルバム
  • にっぽん
  • にっぽんII〜通りゃんせ〜
  • さだまさし 永六輔・中村八大を歌う
  • 情継 こころをつぐ
  • 永縁〜さだまさし 永六輔を歌う〜
  • アオハル49.69
その他
  • 你好!中国 さだまさしふれあいの旅
  • まっさんの落談寄席 私家版「三國志 英雄伝」
  • ステージ・トーク・ライブ/噺歌集ライブ
  • 北の国から〜オリジナル・スコア・ヴァージョン
  • 木を植えた男 -緑百年物語-
  • さだまさし話のアルバム
  • さだまさしステージトーク大全
    • 噺歌集CD
    • 續噺歌集CD
  • さだまさしトークベスト
  • 歌ってはいけないCD
  • 大変なンすからもォ。
  • さだまさしトリビュート さだのうた
  • みんなのさだ
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楽曲
著作

噺歌集シリーズ - せとぎわの魔術師 - 自分症候群 - 精霊流し - 解夏 - 眉山 - 茨の木 - アントキノイノチ - いのちの理由 - かすてぃら - はかぼんさん: 空蝉風土記 - 風に立つライオン - ラストレター - ちゃんぽん食べたかっ!

映画

翔べイカロスの翼 - 関白宣言 - 長江 - さだおばさん

出演
テレビ
ラジオ

さだまさしの好奇心倶楽部 - さだまさしの引き出しのすみっこ - まさしんぐWORLD - サンデーニューミュージック - いちご列車 - さだまさしの気ままな夜間飛行 - サンデーパーク - さだまさしストーリー - さだまさし全力投球 - さだまさし時のほとりで - さだまさしのセイ!ヤング - MBSミュージックマガジン - さだまさしの気まぐれ夜汽車 - それぞれの旅 - RADIOまっぴるま - さだまさし夢回帰線 - (有) さだまさし大世界社 - セイ!ヤング21 - さだまさしカウントダウンスペシャル - さだまさし WEEKLY 〜Mist〜 - さだまさし セイ!シュン49.69 - 1時の鬼の魔酔い

関連人物
関連項目
さだまさしのディスコグラフィ - さだ企画 - さだ工務店 - フリーフライトレコード - ユーキャン - 詩島 - 夏 長崎から さだまさし - ナガサキピースミュージアム - NBCビデオホール - ダスキン - 風に立つライオン基金
グレープ
さだまさし - 吉田政美
シングル

1.雪の朝 - 2.精霊流し - 3.追伸 - 4.ほおずき - 5.朝刊 - 6.無縁坂 - (レーズン)糸電話

EP

1.GRAPE-1 - 2.グレープ 精霊流し、雪の朝 - 3.グレープ ほおずき、追伸 - 4.グレープ 無縁坂、朝刊

アルバム
オリジナル

1.わすれもの - 2.せせらぎ - 3.コミュニケーション - (レーズン)あの頃について 〜シーズン・オブ・レーズン〜 - 4.グレープセンセーション

ライブ

1.グレープ・ライブ 三年坂 - 2.グレープラストコンサート・伝説の神田共立ライブ

ボックス
ベスト

1.グレープベスト16 - 2.グレープ/ザ・ベスト

関連項目
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