微笑がえし

微笑がえし
キャンディーズシングル
初出アルバム『CANDIES FINAL CARNIVAL Plus One
B面 かーてん・こーる
リリース
ジャンル アイドル歌謡曲
レーベル CBSソニー
作詞・作曲 作詞:阿木燿子
作曲:穂口雄右
チャート最高順位
キャンディーズ シングル 年表
わな
1977年
微笑がえし
1978年
つばさ
(1978年)
収録アルバムCANDIES FINAL CARNIVAL Plus One
悲しきためいき
(22)
微笑がえし(Live)
(23)
年下の男の子
(24)


つばさ
(27)
微笑がえし(Single)
(28)
インスピレーション・ゲーム
(29)
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微笑がえし」(ほほえみがえし)は、1978年2月25日にリリースされたキャンディーズの活動期間内ラスト・シングルである。

解説

  • 歌詞中には「春一番」「わな」「アン・ドゥ・トロワ」など、シングル曲のタイトルが随所に入れられている。これは作詞者・阿木燿子からのはなむけであったという[1]。また歌唱時の振り付けでも「ハートのエースが出てこない」「年下の男の子」「やさしい悪魔」等が、モチーフ的に登場している。作曲の穂口雄右も、キャンディーズのこれまでの楽曲的要素を随所に織り込んだという。また、作曲は元々穂口と決まっていたわけではなかったが、阿木が「キャンディーズはやっぱり穂口さんじゃないかしら」と主張したことで起用に至ったという[2]。このことが関係しているかどうかは定かではないが、歌詞は穂口が作詞も担当した「春一番」から始まっている。
  • 11月には「つばさ」がリリースされているが、これはキャンディーズの意向に反してリリースされたもの[要出典]であり、またシングル曲として最後にレコーディングされた曲が「微笑がえし」だったこともあり、この曲がラスト・シングルとされている[要出典]
  • オリコンでは最初で最後の1位を獲得。シングル売上は累計で100万枚[3]と、キャンディーズ最大のヒット曲となった。
  • また、親衛隊などのチャート工作が壮絶であった事が、現在でも語り草になっている[要出典]。当時放送開始直後だった「ザ・ベストテン」でも、解散後も含め一月近くリクエスト一位を維持するほどであった。
  • 長調の曲で、サビは3声和音と2声和音、それ以外はユニゾン、2声和音、3声和音の歌唱であり、ソロがない。サビの和音は、レコードでは3人がほぼ均等の声の大きさになっているが、ステージなどでの歌唱では主旋律を歌うスーが大きめに発声し主旋律を強調している。ト長調で最後はⅥ度の偽終止。
  • 当時の音楽番組では、1番目のサビ部分でセンターのランと左位置のミキとが、3番目のサビ部分でセンターのランと右位置のスーとが、それぞれ交替した上で歌唱していた。
  • 穂口の要請によりこの曲は、初見でレコーディングを行った[2]
  • レコーディングが終わりOKが出ると居合わせたスタッフが総立ちで拍手をしたという。またそれを見たメンバーも人目を憚らず号泣したという[4]穂口の証言によれば穂口自身も含めスタジオ内にいたスタッフ全員が泣いていたという[2]
  • 「ベストテン」では前述の通り、解散後もランクインしており、番組宛に「三人の声が聞きたい」というリクエストがあったため、慰労も含めた海外旅行中にキャンディーズとして近況報告を行った。その際、番組スタッフは国際電話を放送時間まで繋ぎ続けた(当時は国際電話は繋がりにくく一度切ると繋がるのに再度時間がかかったため)。その結果、電話代が数十万円に達していたという。

歌詞に登場する曲名

「微笑がえし」に登場する自身の曲名(登場順)

  1. 春一番」 - 1976年3月1日発売9thシングル
  2. わな」 - 1977年12月5日発売16thシングル ※歌詞中の表記は「罠」
  3. ハートのエースが出てこない」 - 1975年12月5日発売8thシングル ※歌詞中の表記は「ハートのエースが出てきましたよ」
  4. 年下の男の子」 - 1975年2月21日発売5thシングル ※歌詞中の表記は「年下の人」
  5. 微笑がえし」 - 1978年2月25日発売17thシングル ※歌詞中の表記は「お祝い返しは微笑にして」
  6. やさしい悪魔」 - 1977年3月1日発売13thシングル
  7. アン・ドゥ・トロワ」 - 1977年9月21日発売15thシングル ※歌詞中の表記は「1 2 3アン ドゥ トロワ

収録曲

両楽曲とも、作詞:阿木燿子/作曲・編曲:穂口雄右

  1. 微笑がえし(4分33秒)
  2. かーてん・こーる(4分57秒)
    アポロン音楽工業からリリースされた『FINAL CARNIVAL Plus One』の音楽テープでは、「かーてん・こーる」のアウトロフェード・アウトせずカット・アウト(ブツ切り)になっている。この「かーてん・こーる」のアウトロ・カット・アウト・バージョンは、2008年9月3日にリリースされたCD-BOXキャンディーズ・タイムカプセル』に収納された『FINAL CARNIVAL Plus One』の紙ジャケット復刻盤のボーナス・トラックとして、「ミュージック・テープ・ミックス」と銘打って収録された(初CD-DA化でもある)。

カバー

微笑がえし
  • クリスタル・スリー(1979年、LP『キャンディーズ・ディスコ・ヒート』でカバー。歌詞は英語(訳詞:MITSU NANAMI))
  • ONCE UPON A TIME(TONYA TOWNSEND、ROBIN BAIN、GINA KATSANDRIS)(1991年、アルバム『Spring Is Just Ahead』)
  • 1994年、サントリー烏龍茶コマーシャルソングとして中国語でカバーされた。2003年発売のコラボレーションアルバム『烏龍歌集「チャイ」サントリー烏龍茶CMソングコレクション』に収録された。
  • カバーソング・ドールズ(2007年、アルバム『Cover Song Dolls』)
かーてん・こーる
  • フィーバー(“二代目キャンディーズ”とも言われた三人組グループ。1979年、アルバム『FIRST FLIGHT』でカバー。)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ベイエフエム「miracle!!」にて、ANNAの発言、2009年1月12日
  2. ^ a b c 穂口雄右 - 現実になったビジョン 第6回(最終回)「微笑がえし」
  3. ^ キャンディーズになりきって、オリジナリティー 「バンディーズ」激走中、東京新聞、2011年10月1日付朝刊。
  4. ^ 驚きももの木20世紀」(ABCテレビ朝日系)の特集などで紹介されたエピソード。

関連項目

伊藤蘭 (ラン) - 田中好子 (スー) - 藤村美樹 (ミキ)
シングル
アルバム
オリジナル

あなたに夢中〜内気なキャンディーズ〜 - 危い土曜日〜キャンディーズの世界〜 - なみだの季節 - 年下の男の子 - その気にさせないで - 春一番 - 夏が来た! - キャンディーズ1+12〜やさしい悪魔〜 - キャンディ・レーベル - 早春譜

ベスト
ライブ
リミックス
BOX
出演番組
出演映画
関連人物
関連項目

渡辺プロダクション - ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本) - スクールメイツ - 広島ナタリー - プロポーズ大作戦 - クイズ!家族ドレミファ大賞 - スーパーキャンディーズ - 全国キャンディーズ連盟 - スーキャット - CAN-Dee

カテゴリ カテゴリ
オリコン月間シングルチャート第1位(1978年3月度)
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
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  • 1970前
  • 1970後
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  • 1980後
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  • 1990後
  • 2000前
  • 2000後
  • 2010前
  • 2010後
  • 2020前
オリコン週間シングルチャート第1位(1978年3月13日-3月27日付)
1月
2月
3月
4月
  • 3日・10日・17日・24日 サウスポー(ピンク・レディー)
5月
  • 1日・8日・15日・22日・29日 サウスポー(ピンク・レディー)
6月
7月
  • 3日 Mr.サマータイム(サーカス)
  • 10日・17日・24日・31日 モンスター(ピンク・レディー)
8月
  • 7日・14日・21日・28日 モンスター(ピンク・レディー)
9月
10月
  • 2日 透明人間(ピンク・レディー)
  • 9日 君のひとみは10000ボルト(堀内孝雄)
  • 16日・23日・30日 透明人間(ピンク・レディー)
11月
12月
  • 4日・11日 季節の中で(松山千春)
  • 18日・25日 カメレオン・アーミー(ピンク・レディー)
  • シングル:1967
  • 1968
  • 1969
  • 1970
  • 1971
  • 1972
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1月
2月
3月
  • 2日・9日・16日 サムライ(沢田研二)
  • 23日・30日 微笑がえし(キャンディーズ
4月
  • 6日・13日 微笑がえし(キャンディーズ)
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  • 27日 微笑がえし(キャンディーズ)
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  • 4日・11日 微笑がえし(キャンディーズ)
  • 18日・25日 サウスポー(ピンク・レディー)
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