山下惣一

やました そういち
山下 惣一
誕生 (1936-05-25) 1936年5月25日
日本の旗 日本佐賀県唐津市
死没 (2022-07-10) 2022年7月10日(86歳没)
日本の旗 日本佐賀県唐津市
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 唐津市立湊中学校
活動期間 1969年 - 2021年
代表作 『減反神社』、『ひこばえの歌』
デビュー作 『海鳴り』
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山下 惣一(やました そういち、1936年5月25日 - 2022年7月10日)は、日本の農民小説家。農業をテーマにした作品の小説・ルポを執筆した。

佐賀県唐津市出身。唐津市立湊中学校卒[1]。86歳没。

人物

中学校の卒業後に家業農業を継いだ。30歳過ぎで作家となった[2]

2006年、毎日国際交流賞を受賞[3]

2021年2月、執筆活動から引退[2][4]

2022年7月10日、肺がんのため死去[3]。86歳没。

役職

  • 生活者大学校(こまつ座主宰、山形県川西町)教頭
  • 農民連合九州・共同代表
  • アジア農民交流センター代表

著書

小説

  • 『海鳴り』(家の光協会1969年、第13回農民文学賞)[2][3][4]
  • 『減反神社』(家の光協会、1979年、第27回地上文学賞[2][4]、第85回直木賞候補[2][3][5]、ISBN 978-4259542962)
  • 『ひこばえの歌』(家の光協会、1981年、ISBN 978-4259543075)
  • 『にぎやかな大地』(講談社、1992年、ISBN 978-4062060646)
  • 『身土不二の探究』(創森社、1998年、ISBN 978-4883403172)[3]

農業関連

  • 『野に誌す』(六芸書房、1973年
  • 『日本の“村”再考―くたばれ近代化農政』(ダイヤモンド社1975年)
  • 『二十三日間の中国』(六芸書房、1976年、ISBN )
  • 『いま、村は大ゆれ。』(ダイヤモンド社、1978年、ISBN 978-4478940129)
  • 『まだ、村は大ゆれ』(ダイヤモンド社、1980年、ISBN 978-4478940273)
  • 『種かかしの詩』(家の光協会1982年、ISBN 978-4259543204)
  • 『父と子の伝説』(家の光協会、1984年、ISBN 978-4259543334)
  • 『村に吹く風』(新潮社、1984年、ISBN 978-4103548010)
  • 『土と日本人――農のゆくえを問う』(日本放送出版協会1986年、ISBN 978-4140014981)
  • 『いま、米について。―農の現場から怒りの反論』(ダイヤモンド社、1987年、ISBN 978-4478940662)
  • 『農家の父より息子へ』(家の光協会、1988年、ISBN 978-4259543785)
  • 『農家の主(あるじ)より消費者へ』(家の光協会、1990年、ISBN 978-4259543921)
  • 『タマネギ畑で涙して―タイ農村ふれあい紀行』(農山漁村文化協会、1990年、ISBN 978-4540900662)
  • 『村からのホンネ―きょうからあしたの農を考える』(ダイヤモンド社、1991年、ISBN 978-4478940792)
  • 『一寸の村にも、五分の意地。』(社会思想社1992年、ISBN 978-4390114196)
  • 『だから農家は論より証拠』(家の光協会、1992年、ISBN 978-4259544171)
  • 『脱サラ農民はなぜ元気』(家の光協会、1993年、ISBN 978-4259544348)
  • 『それでも農は命綱』(家の光協会、1994年、ISBN 978-4259544478)
  • 『農業わけ知り事典』(創森社、1995年、ISBN 978-4883400140)
  • 『タイの田舎から日本が見える』(農山漁村文化協会、1996年、ISBN 978-4540961267)
  • 『身土不二の探究』(創森社、1998年、ISBN 978-4883403172)
  • 『農の時代がやってきた』(家の光協会、1999年、ISBN 978-4259545536)
  • 『産地直想』(創森社、2002年、ISBN 978-4883401369)[3]
  • 『農のモノサシ』(創森社、2003年、ISBN 978-4883401611)
  • 『ザマミロ!農は永遠なりだ』(家の光協会、2004年、ISBN 978-4259546502)
  • 『食べものはみんな生きていた』(講談社、2004年、ISBN 978-4062123938、エッセイ)
  • 『農業に勝ち負けはいらない!―国民皆農のすすめ』(家の光協会、2007年、ISBN 978-4259547066)
  • 『百姓が時代を創る』(七つ森書館2008年、ISBN 978-4822808594)
  • 『直売所だより』(創森社、2008年、ISBN 978-4883402199、コラム集)
  • 『惣一じいちゃんの知っているかい?農業のこと』(家の光協会、2009年、ISBN 978-4259518271)

編著書、共著書

  • 『農業に志あり―21世紀を拓く人々』小堺昭三南里征典の共著(家の光協会、1987年、ISBN 978-4259543730)
  • 『30人の「大」百姓宣言―農の時代をつくる主役たち』佐藤藤三郎、星寛治との共著(ダイヤモンド社、1997年、ISBN 978-4478941348)
  • 『安ければ、それでいいのか!?』編著(コモンズ、2001年、ISBN 978-4-9066-4044-7)
  • 『百姓が時代を創る』大野和興との共著(七つ森書館、2004年、ISBN 978-4-8228-0492-3)
  • 『儲かれば、それでいいのか』本山美彦三浦展、古田睦美、佐久間智子との共著(「環境・持続社会」研究センター、2006年、ISBN 978-4-8618-7015-6)
  • 『見えてますか?農業と農村の将来―縁故米運動宣言』星寛治、槌田劭との共著(アットワークス、2007年、ISBN 978-4939042249)
  • 『食べ方で地球が変わる―フードマイレージと食・農・環境』山下惣一、鈴木宣弘、中田哲也 の編著(創森社、2007年、ISBN 978-4883402106)
  • 『振り返れば未来 山下惣一聞き書き』山下惣一、佐藤弘の編著(不知火書房、2022年、ISBN 978-4883451395)

ドラマ・映画・舞台化作品

  • 『ひこばえの歌』(1982年NHK総合ドラマ人間模様」)
  • 『遺産らぷそでぃ』(青年劇場、『ひこばえの歌』が原作)
  • 『菜の花らぷそでぃ』(青年劇場、『身土不二の探究』が原作)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “農民作家・山下惣一さん死去”. 日本農業新聞. (2022-07-112). https://www.agrinews.co.jp/society/index/88321 2023年2月21日閲覧。 
  2. ^ a b c d e “「老農は死なず」 山下惣一さん、執筆活動引退”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2021年3月9日). https://www.asahi.com/articles/ASP387GPBP38TTHB004.html 2022年7月11日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f “農民作家の山下惣一さん死去 86歳 農業政策の矛盾告発”. 毎日新聞社. (2022年7月11日). https://mainichi.jp/articles/20220711/k00/00m/040/239000c 2022年7月11日閲覧。 
  4. ^ a b c “山下惣一さん(唐津市)、執筆活動終了 農民作家、反骨の50年へ”. 佐賀新聞社. (2021年3月8日). https://www.saga-s.co.jp/articles/-/641853 2022年7月11日閲覧。 
  5. ^ 作家の群像(第85回直木賞候補)[リンク切れ]

外部リンク

  • 山下惣一 - NHK人物録
  • ドラマ人間模様 ひこばえの歌 - NHK放送史
  • 生活者大学校 - 川西町フレンドリープラザ
  • 山下惣一さんを偲ぶ会 - YouTube
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