原子エネルギー

原子エネルギー(げんしエネルギー)とは、原子が持っているエネルギーである。この言葉は、1903年アーネスト・ラザフォードが原子エネルギーの可能性について語ったのが初出である[1]原子力(核エネルギー)とほぼ同じ意味で使用されることが多いが、(広義の)原子エネルギーには原子核が持つエネルギー以外のものも含まれる。

原子エネルギーには、以下のものがある。

  • 原子核結合エネルギー(英語版) - 原子核を分割するのに必要なエネルギー
  • 原子位置エネルギー - 原子核内の粒子の位置エネルギー
  • 原子核反応 - 原子核に粒子を衝突させ、異なる物質を生じる過程。核分裂反応核融合反応も参照。
  • 放射性崩壊 - 不安定な原子核(核種)が素粒子を放出して別の元素に変化する過程
  • 原子間結合や化学結合のエネルギー - 化合物の中で原子を結合させるエネルギー

原子エネルギーは、持続的な核分裂を利用して熱を発生させ、それにより発電を行う原子力発電のエネルギー源である。また、原子爆弾の爆発力の源でもある。

脚注

  1. ^ Isaac Asimov, Atom: Journey Across the Sub-Atomic Cosmos, New York:1992 Plume, ISBN 0452268346, Page 125

関連項目