協和音と不協和音

曖昧さ回避 不協和音」はこの項目へ転送されています。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの楽曲については「弦楽四重奏曲第19番 (モーツァルト)」を、欅坂46のシングルについては「不協和音 (曲)」を、大門剛明の小説については「不協和音 (大門剛明)」をご覧ください。
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協和音と不協和音(きょうわおんとふきょうわおん)の項目では、それが協和音とされるのか不協和音とされるのかを解説する。

解説

協和音(きょうわおん、:consonance)とは協和している音(音程または和音)のこと。不協和音(ふきょうわおん、:dissonance)とは同時に響く2つ以上の音が〈協和〉しない状態を意味する。

西洋古典音楽において協和音とされてきた音程は、振動数比が単純な整数比に近い音程だったことがわかっており、例えば完全一度(振動数比は1対1で完全に同じ音高)、完全八度(振動数比は1対2)、完全五度(振動数比は2対3)、完全十五度(振動数比は1対4)、完全四度(振動数比は3対4)などがある。

他に長三度短三度も協和音にされることもあるが、特に短三度は低音域では不協和音と見なされるように、振動数比が同じでも音高によっては協和音とされない場合もある。

また、どこまでを協和音として、どこまでを不協和音とするのかについては、学説的な立場によって捉え方に違いがあり統一されていない。

協和和音、不協和和音

協和和音(きょうわわおん、:consonant chord)とは、協和する和音のことであり、協和音程(一般に、完全1,4,5,8度、長短3,6度)のみからなる和音である。単に協和音ともいう。

不協和和音(ふきょうわわおん、:dissonant chord)とは、不協和音程を含む和音のことである。

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