ランス・マッカラーズ・ジュニア

ランス・マッカラーズ・ジュニア
*Lance McCullers, Jr.*
ヒューストン・アストロズ #43
2017年7月23日
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	フロリダ州タンパ
生年月日	(1993-10-02) 1993年 10月2日（30歳）
身長体重	6' 2" ＝約188 cm 205 lb ＝約93 kg
選手情報
投球・打席	右投左打
ポジション	投手
プロ入り	2012年ドラフト1巡目追補(全体41位)でヒューストン・アストロズから指名
初出場	2015年5月18日
年俸	$15,833,333（2022年）^[1]
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
ジェスイット高等学校ヒューストン・アストロズ (2015 - )
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ランス・マッカラーズ・ジュニア（Lance McCullers, Jr., 1993年 10月2日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州タンパ出身のプロ野球選手（投手）。右投左打。MLBのヒューストン・アストロズ所属。愛称はスナップ・ドラゴン1^[2]。

同名の父もサンディエゴ・パドレスなどに所属した元メジャーリーガー（投手）である。

経歴

2012年のMLBドラフトでヒューストン・アストロズから1巡目追補（全体41位）指名され、プロ入り。同年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・アストロズでプロデビューし、アパラチアンリーグのルーキー級グリーンビル・アストロズでもプレーした。

2013年はA級クァッドシティズ・リバーバンディッツで25試合に登板し、6勝5敗・防御率3.18の成績を残した。

2014年はA+級ランカスター・ジェットホークスで25試合に登板し、3勝6敗4セーブ・防御率5.47の成績を残した。

2015年は開幕をAA級コーパスクリスティ・フックスで迎え、7試合に登板して3勝1敗1セーブ・防御率0.56の成績を残した。5月14日にAAA級フレズノ・グリズリーズへ昇格した^[3]が、同球団での登板が無いまま18日にメジャー初昇格を果たし、25人枠入りした。メジャー初登板となった同日のオークランド・アスレチックス戦では先発し4.2回を投げて1失点だった（勝敗は付かず）^[4]。そのまま先発ローテーション入りし、23日のデトロイト・タイガース戦では初勝利、6月3日のボルチモア・オリオールズ戦では11奪三振の初完投勝利を挙げた。最終的には22試合全てに先発登板し、1つ負け越したものの防御率3.22・125.2イニングで129三振を奪って奪三振率9.2をマークするなど、ルーキーイヤーから素晴らしい活躍を見せ、チームのプレーオフ進出に大きな貢献を見せた。

2016年は14試合の先発登板に留まったが、2年連続で防御率3.22と6勝を記録し、自身初の勝ち越しシーズンだった。三振を奪うペースはアップし、81.0イニングで106奪三振・奪三振率11.8という好数値を叩き出した。この奪三振率は、アストロズで1試合でも先発登板した投手の中では最高だった^[5]。

2017年は自身初となるオールスター選出を果たした。レギュラーシーズンでは22試合に先発し前々年・前年を上回る7勝を挙げたが、防御率は4.25と上昇した。

2018年オフの11月6日にトミー・ジョン手術を受けた^[6]

2019年は前年のトミー・ジョン手術の影響で全休し、リハビリを行った。

2020年は2年ぶりにMLBに復帰した。

投球スタイル

投球データ 2022年^[7]
球種	割合	平均球速		最高球速
球種	%	mph	km/h	mph	km/h
スライダー	26.9	85.2	137.1	95.8	154.2
カーブ	24.9	82.7	133.1
シンカー	24.5	93.1	149.8
チェンジアップ	17.4	87.0	140
カッター	6.3	88.5	142.4

最速99mph^[8]（約159.3km/h）、平均94.2mph（約152km/h）のシンカーとナックルカーブが武器の本格派右腕^[9]。その他にはスライダー、高速チェンジアップ、カッターを使用する。
メジャー通算の対右xFIPが4.03であるのに対し、対左xFIPは2.61と良く、右投手でありながら左打者を得意としている^[10]。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	勝利	敗戦	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
2015	HOU	22	22	1	6	7	0	.462	520	125.2	106	10	43	2	5	129	8	1	49	45	3.22	1.19
2016		14	14	0	6	5	0	.545	352	81.0	80	5	45	1	0	106	9	2	29	29	3.22	1.54
2017		22	22	0	7	4	0	.636	512	118.2	114	8	40	1	11	132	8	1	61	56	4.25	1.30
2018		25	22	0	10	6	1	.625	527	128.1	100	12	50	0	7	142	14	1	60	55	3.86	1.17
2020		11	11	0	3	3	0	.500	227	55.0	44	5	20	0	5	56	0	0	29	24	3.93	1.16
2021		28	28	0	13	5	0	.722	684	162.1	122	13	76	0	10	185	7	0	59	57	3.16	1.22
2022		8	8	0	4	2	0	.667	195	47.2	37	4	22	0	0	50	1	0	12	12	2.27	1.24
MLB：7年		130	127	1	49	32	1	.605	3017	718.2	603	57	296	4	38	800	47	5	299	278	3.48	1.25

2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

年度	球団	投手（P）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2015	HOU	22	11	11	1	1	.957
2016		14	9	10	0	4	1.000
2017		22	13	15	3	2	.903
2018		25	20	14	1	0	.971
2020		11	11	6	1	0	.944
2021		28	15	13	0	0	1.000
2022		8	2	2	0	0	1.000
MLB		130	81	71	6	7	.962

2023年度シーズン終了時
各年度の太字はリーグ最高

記録

MLBオールスターゲーム選出：1回（2017年）

背番号

43 (2015年 - )

脚注

^ “Lance McCullers Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年10月9日閲覧。
^ Astros Players Weekend nicknames explained MLB.com （英語） (2017年8月24日) 2017年9月2日閲覧
^ “Heralded pitching prospect Lance McCullers to make Astros’ debut Monday”. Ultimate Astros (2015年5月15日). 2015年9月21日閲覧。
^ “McCullers: Debut achieved 'lifelong dream'”. Houston Astros (2015年5月19日). 2015年9月21日閲覧。
^ 2016 Houston Astros Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年11月13日閲覧。
^ “Lance McCullers Jr has Tommy John surgery”. MLB. 2018年11月6日閲覧。
^ “Lance McCullers Jr. Statcast, Visuals & Advanced Metrics | MLB.com” (英語). baseballsavant.com. 2022年10月9日閲覧。
^ 2019年に計測
^ 「注目ルーキー14人将来性診断」『月刊スラッガー』2015年10月号日本スポーツ企画出版社 38頁
^ http://www.fangraphs.com/statsplits.aspx?playerid=14120&position=P&season=0 Splits - FanGraphs.com]

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ランス・マッカラーズ・ジュニアに関連するカテゴリがあります。

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Lance McCullers Jr. stats MiLB.com （英語）
Lance McCullers Jr. (@LMcCullers43) - X（旧Twitter）
Lance McCullers Jr. (@lancemccullers43) - Instagram

表話編歴ヒューストン・アストロズロースター
投手	52 ブライアン・アブレイユ 41 スペンサー・アリゲッティ（英語版） 56 ロネル・ブランコ（出場停止） 58 ハンター・ブラウン 54 ディラン・コールマン 66 ショーン・デュービン（英語版） 68 J.P.フランス 77 ルイス・ガルシア（故障者リスト） 31 ケンドール・グレーブマン（故障者リスト） 71 ジョシュ・ヘイダー 70 ブレアー・ヘンリー（英語版） 53 クリスチャン・ハビエル 61 セス・マルティネス（英語版） 43 ランス・マッカラーズ・ジュニア（故障者リスト） 47 ラファエル・モンテロ -- ペン・マーフィー（故障者リスト） 67 パーカー・ムシンスキー（英語版） 63 オリバー・オルテガ（故障者リスト） 55 ライアン・プレスリー 50 テイラー・スコット 62 ベネット・スーザ（英語版）（故障者リスト） -- アレックス・スピース（英語版） 65 ホセ・ウルキディ（故障者リスト） 59 フランバー・バルデス 35 ジャスティン・バーランダー（故障者リスト） 60 フォレスト・ウィットリー
捕手	17 ビクター・カラティーニ 21 ジャイネル・ディアス 18 シーザー・サラザー（英語版）
内野手	79 ホセ・アブレイユ 27 ホセ・アルトゥーベ 15 ジェイコブ・アマヤ 2 アレックス・ブレグマン 38 トレイ・キャベッジ 11 デビッド・ヘンズリー（英語版） 16 グレイ・ケッシンジャー（英語版） 3 ジェレミー・ペーニャ 28 ジョン・シングルトン
外野手	44 ヨルダン・アルバレス 89 ケネディ・コロナ（英語版） 14 マウリシオ・デュボーン 10 ジョーイ・ロパーフィド（英語版） 20 チャズ・マコーミック 6 ジェイク・マイヤーズ 30 カイル・タッカー
監督・コーチ	19 ジョー・エスパーダ（監督） 22 オマー・ロペス（英語版）（ベンチコーチ） 37 アレックス・シントロン（打撃コーチ） 46 トロイ・スニッカー（打撃コーチ） 36 ジョシュ・ミラー（英語版）（投手コーチ） 23 デーブ・クラーク（英語版）（一塁コーチ） 8 ゲイリー・ペティス（三塁コーチ） 95 ビル・マーフィー（英語版）（投手コーチ） 29 マイケル・コリンズ（捕手コーチ） -- ジェイソン・ベル（クオリティ・コントロールコーチ） 99 トミー・カワムラ（ゲームプランニングコーチ） 85 ハビアー・ブラカモンテ（ブルペン捕手）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年5月21日更新

ヒューストン・アストロズ 2017年のワールドシリーズロースター

選手
01 カルロス・コレア
02 アレックス・ブレグマン
03 キャメロン・メイビン
04 ジョージ・スプリンガー（シリーズMVP）
09 マーウィン・ゴンザレス
10 ユリ・グリエル
11 エバン・ガティス
15 カルロス・ベルトラン
16 ブライアン・マッキャン
21 デレク・フィッシャー
22 ジョシュ・レディック
27 ホセ・アルトゥーベ

30 フアン・センテノ
31 コリン・マクヒュー
35 ジャスティン・バーランダー
36 ウィル・ハリス
41 ブラッド・ピーコック
43 ランス・マッカラーズ・ジュニア
44 ルーク・グレガーソン
46 フランシスコ・リリアーノ
47 クリス・デベンスキー
50 チャーリー・モートン
53 ケン・ジャイルズ
59 ジョー・マスグローブ
60 ダラス・カイケル

監督
14 A.J.ヒンチ

コーチ
08 ゲイリー・ペティス（三塁）
26 アレックス・コーラ（ベンチ）
39 デーブ・ハジェンス（打撃）
48 リッチ・ダウアー（一塁）
52 クレイグ・ビョルンソン（ブルペン）
55 アロンゾ・パウエル（打撃補佐）
56 ブレント・ストローム（投手）

ヒューストン・アストロズ 2022年のワールドシリーズロースター

選手
02 アレックス・ブレグマン
03 ジェレミー・ペーニャ（シリーズMVP）
09 クリスチャン・バスケス
10 ユリ・グリエル
14 マウリシオ・デュボーン
15 マーティン・マルドナード
16 アレドミス・ディアス
17 デビッド・ヘンズリー
20 チャズ・マコーミック
26 トレイ・マンシーニ
27 ホセ・アルトゥーベ
30 カイル・タッカー
35 ジャスティン・バーランダー

38 コリー・リー
43 ランス・マッカラーズ・ジュニア
44 ヨルダン・アルバレス
45 ライン・スタネック
50 ヘクター・ネリス
51 ウィル・スミス
52 ブライアン・アブレイユ
53 クリスチャン・ハビエル
55 ライアン・プレスリー
58 ハンター・ブラウン
59 フランバー・バルデス
65 ホセ・ウルキディ
77 ルイス・ガルシア

監督
12 ダスティ・ベイカー

コーチ
08 ゲイリー・ペティス（三塁）
19 ジョー・エスパーダ（ベンチ）
22 オマー・ロペス（一塁）
29 マイケル・コリンズ（捕手）
36 ジョシュ・ミラー（投手）
37 アレックス・シントロン（打撃）
41 ジェイソン・カンズラー（打撃）
46 トロイ・スニッカー（打撃）
54 ダン・フィローバ（クオリティコントロール）
95 ビル・マーフィー（投手）

表話編歴 2012年MLBドラフト1巡目指名選手
カルロス・コレア (1位、HOU) バイロン・バクストン (2位、MIN) マイク・ズニーノ (3位、SEA) ケビン・ゴーズマン (4位、BAL) カイル・ジマー (5位、KC) アルバート・アルモーラ (6位、CHC) マックス・フリード (7位、SD) マーク・アペル (8位、PIT) アンドリュー・ヒーニー (9位、MIA) デビッド・ダール (10位、COL) アディソン・ラッセル (11位、OAK) ギャビン・チェッキーニ (12位、NYM) コートニー・ホーキンス (13位、CHW) ニック・トラビーソ（英語版） (14位、CIN) タイラー・ネイキン (15位、CLE) ルーカス・ジオリト (16位、WSH) D.J.デービス（英語版） (17位、TOR) コーリー・シーガー (18位、LAD) マイケル・ワカ (19位、STL) クリス・ストラットン (20位、SF) ルーカス・シムズ (21位、ATL) マーカス・ストローマン (22位、TOR) ジェームズ・ラムジー（英語版） (23位、STL) デベン・マレーロ (24位、BOS) リッチー・シェーファー（英語版） (25位、TB) ストライカー・トラハン（英語版） (26位、ARI) クリント・コルター（英語版） (27位、MIL) ビクター・ローチ（英語版） (28位、MIL) ルイス・ブリンソン (29位、TEX) タイ・ヘンズリー (30位、NYY) ブライアン・ジョンソン (31位、BOS) ホセ・ベリオス (32位、MIN) ザック・エフリン (33位、SD) ダニエル・ロバートソン (34位、OAK) ケビン・プラウェッキー (35位、NYM) スティーブン・ピスコッティ (36位、STL) パット・ライト (37位、BOS) ミッチ・ハニガー (38位、MIL) ジョーイ・ギャロ (39位、TEX) シェーン・ワトソン (40位、PHI) ランス・マッカラーズ・ジュニア (41位、HOU) ルーク・バード (42位、MIN) ピアース・ジョンソン (43位、CHC) トラビス・ジャンコウスキー (44位、SD) バレット・バーンズ (45位、PIT) エディ・バトラー (46位、COL) マット・オルソン (47位、OAK) キーオン・バーナム（英語版） (48位、CHW) ジェシー・ウィンカー (49位、CIN) マット・スモーラル（英語版） (50位、TOR) ヘスムエル・バレンティン（英語版） (51位、LAD) パトリック・ウィズダム (52位、STL) コリン・ワイルズ (53位、TEX) ミッチ・ゲラー (54位、PHI) ウォーカー・ウェイケル (55位、SD) ポール・ブラックバーン (56位、CHC) ジェフ・ジェラリック (57位、CIN) ミッチ・ネイ（英語版） (58位、CIN) スティーブ・ビーン (59位、STL) タイラー・ゴンサルベス (60位、TOR)

2012年MLBドラフト1巡目指名選手