ボレー

サッカーオーバーヘッドキック
テニス

ボレー: Volley [ˈvɑli])は、スポーツ球技において、空中に浮いたボールを、地面に着く前に直接ヒットすること。

用法

ラテン語の「volatus」が語源だという説がある。これは「volare」(飛ぶ)の過去分詞である。その後、フランス語の「volee」(飛行)となり、英語の「volley」(一斉射撃)になったという[1]。そこから前述の、現在での用法として派生したらしい。発音上はボリーの方が近いという[2]

サッカーのキック・シュートにおいて、ボレーキック・ボレーシュートがある。オーバーヘッドキック(英語圏ではBicycle Kick)・オーバーヘッドシュートもその範疇と考えられる。ノートラップでそのままボレーシュートを打つことを、ダイレクトボレーと表現することもある[3]

テニスでもボレーという言葉が使われる[4](対してワンバウンド後に打つ行為はグラウンドストロークと呼ばれる)。類似競技のピックルボールでは、サーブアンドボレー[5][6](サーブ側が相手からの直後のリターンをボレーで応戦すること)は禁止されている。

バレーボール(Volleyball)のVolleyでもある。この競技ではルール上、空中でパス回しされるため、アタック行為を含めてすべてがボレーであるといえる。セッターによるボールのセットを経ず、チャンスボールなどを相手陣地へ直接打ち返すことは、ダイレクトアタック(ダイレクトスパイク)と呼ばれる。

日本語ではバレーボールのことをボレーボールとする事や、ボレーのことをバレーとするのは間違いとみなされるが、ボレーとバレーは英語では同一の表記、発音である。

脚注

  1. ^ ボレーもバレーもそしてあの歌も mano庵、2009年6月18日
  2. ^ 「ボレー」って何だろう? 言葉の旅人 東スポWeb、2012年7月31日
  3. ^ ボレーシュート
  4. ^ チャンスボールのボレーはなぜネットミスになるか、その対処法 tennis99academy
  5. ^ サーブアンドボレー とは - コトバンク(スポーツ用語がわかる辞典)
  6. ^ テニス芸術の死:これはサーブ&ボレーの終焉か?

関連項目