フォード・マスタング Mach-E

フォード・マスタング Mach-E
初代
フロント
リア
概要
製造国 メキシコの旗 メキシコ中華人民共和国の旗 中国
デザイン

クリスウォルター(エクステリアデザインマネージャー)

ジョシュグレイナー(インテリアデザイナー)
ボディ
ボディタイプ 5ドアクーペSUV
プラットフォーム フォードGE1プラットフォーム
パワートレイン
モーター 永久磁石同期モーター
最高出力 198 - 358 kW
車両寸法
ホイールベース 2,984 mm
全長 4,739 mm
全幅 1,881 mm
全高 1,621 mm
車両重量 ≥1,993 kg
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マスタング Mach-E(マスタング マッハ イー)とは、アメリカの自動車会社であるフォード・モーターが製造販売するクロスオーバーSUV二次電池式電気自動車である[1]

概要

マスタング初のSUVモデルならびに初の二次電池式電気自動車(EV)として、2019年に発表された。2021年には北米SUVカー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞している。

エクステリアデザインは、マスタングを象徴する筋肉質なフォルムを基本としながら、EVモデル特有のグリルレスのデザインを採用[2]。リアには初代を彷彿とさせる3連テールランプが配置され、中央部分は水平方向に伸びた立体的なバーがデザインされている[2]。このバーにより、見る角度によってはリアコンビネーションランプにノッチが付いているように見え、先進的でスポーティな印象を高めている[2]。また、従来のようなドアハンドルを持たず、代わりにドア開閉ボタンとフロントドアから突き出た小さなドアハンドルを備える。インテリアは、水平基調のシンプルなインパネに、中央に15.5インチの大型タッチスクリーンパネルを装備[2]。メーターパネルはフードレスで、こちらも10.2インチのスクリーンがステアリング奥に配置される[2]

搭載されるバッテリー容量は88 kWhで、WLTP4に準拠したフル充電で最大310 kmの航続距離を実現している[3]。150 kWでの充電を行うと、10分間で平均60マイル走行でき、45分間充電すると、充電状態10 %から80 %まで充電できる[3]。後輪を駆動するためのモーターは、0.5秒で最大トルクを発生するという新開発の油冷式永久磁石同期型が採用され、前輪用モーターとは独立してコントロールされている[3]。ウイスパー・モードでは四輪駆動らしく、フロントにもしっかりとトルクが伝わるのに対し、アクティブ・モードでは若干後輪寄りに、アンテイムドプラス・モードでは後輪のトルクが強くなるようセッティングされている[3]。サスペンションは、フロントがストラット、リアがマルチリンクを採用[4]。専用セッティングのコイルスプリングとスタビライザー、磁性流体式アダプティブダンパーのマグネライドを装備し、車両重量を制御する[4]

グレード構成は、ベースグレードとなる「セレクト」、中間グレードの「カリフォルニア ルート 1 エディション」、そして上級グレードである「プレミアム」、およびパフォーマンス志向の「GT」の4つの設定となっている。また、2021年モデルの発売時には、「プレミアム」がベースの限定生産「ファースト エディション」も設定されていた。また「GT」には「GTパフォーマンスパッケージ」も用意され、ピレリタイヤを装着した専用の20インチアルミホイールや、レッドブレンボキャリパー、480 hp (360 kW)を発生する、専用のパワートレイン、 860 N·mのトルクと378 kmを発生するモーターを装備しており、0-60マイル加速は3.5秒である[5]

日本においてはフォードが撤退しているため正規輸入されないが、少数が並行輸入によって販売されている。

  • GTフロント
    GTフロント
  • GTリア
    GTリア

歴史

  • 2019年11月 世界初公開。
  • 2020年 北米での受注が開始。
  • 2021年7月 欧州での受注が開始。

脚注

  1. ^ Cole, Craig (2019年11月17日). “2021 Ford Mustang Mach-E electric SUV officially revealed”. Roadshow by CNET. 2019年11月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e “甦った「マスタング マッハ」はクーペSUV! しかも…激速EVってマジか!!”. 自動車情報誌「ベストカー」 (2021年9月1日). 2022年7月29日閲覧。
  3. ^ a b c d “「マスタング マッハE GT」は1000万円から! 欧州での受注スタート | VAGUE(ヴァーグ)”. VAGUE (2021年7月18日). 2022年7月29日閲覧。
  4. ^ a b DIGITAL, AUTOCAR (2022年5月7日). “フォード・マスタング・マッハE 詳細データテスト 加速も操縦性も注文あり バッテリーに改善の余地”. AUTOCAR JAPAN. 2022年7月29日閲覧。
  5. ^ 『ベストカー』講談社BC、2021年10月26日、152頁。 

関連項目

外部リンク

  • 公式ウェブサイト(英語)
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    フォードオートラマ)車種年表 日本市場 1982年以降
    種類 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
    2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6
    コンパクト フェスティバ** フェスティバ** Ka
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    2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6
    『*』マツダ車のバッジエンジニアリング車(マツダの日本国内の工場で製造)
    レーザー(3代目を除く)→ファミリアテルスターカペラクロノスMS-6スペクトロンボンゴ 、 フリーダ→ボンゴフレンディ 、 イクシオン→プレマシーフェスティバ・ミニワゴンデミオ
    『**』マツダの日本国内の工場で製造されたマツダ車とプレスを共用しない車種
    フェスティバレーザー(3代目のみ)、エスケープ(初代、2005年まで)
    スタブアイコン

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