ケートゥ

ケトゥ像。大英博物館蔵。
計都星。仏像図彙 (1783年)より

ケートゥ (केतु Ketu) は、インド神話あるいはインド天文学が扱うナヴァ・グラハ(9つの天体)の1つ。

漢訳名は計都(けいと)、計都星(けいとせい)。

天文学的解釈

一般的な説では、月の降交点西洋占星術ではドラゴンテール)に存在するとされた天体である。暗黒で普段は見ることはできないが、ケートゥが太陽を隠すことで日食月食が起こる。同様に、月の昇交点にはラーフ(羅睺)があり、ラーフとケートゥで食が起こりうる天球上の2点を示している。

異説として、ケートゥが昇交点、ラーフが降交点と逆のこともある[1]彗星流星ともされる。一部経典では遠地点とされ、これは西洋占星術でのリリスについての一説と同じである。

神話

神話によれば、ラーフの胴体が星になったものである。乳海攪拌のさい、ラーフはアムリタを盗み飲みしたためにヴィシュヌ神に首を切り落とされたが、首とともに天に昇って、首はラーフ、胴体はケートゥという遊星になった。

に乗る図や下半身がの形で描かれる。

ラーフ、シャニ(土星)とともに凶兆の星とされ、南インドの寺院ではよく祀られている。

出典

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  1. ^ 広辞苑より

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