クレイアニメ

クレイアニメは、クレイ・アニメーションClay animation)の略で、ストップモーション・アニメーションのうち、被写体を主に粘土を材料として作成しているものを指す[1]。主に英語圏などではクレイメーションClaymation)と呼ばれる。正確には、粘土ではない素材や粘土に近い素材のものは人形アニメーションとされる。

クレイアニメの例

1953年に制作されたアート・クローキーの『ガンビー』が世界初のクレイアニメと言われる。さらに1974年にウィル・ビントンとボブ・ガーディナーの短編「クローズド・マンディ(月曜休館)」がアカデミー賞を獲得したことをきっかけに人気が高まった。

制作方法

ガンバシア(英語: Gumbasia - アート・クローキー、1955

被写体となる粘土による造形物を、一コマごと撮影する方法による。一コマ撮影するごとに粘土造形物に手を加え、数分の1秒間分の動きを加える。その後に、また一コマ撮影するということを繰り返して撮影する。

セルアニメやCGアニメと比較して、撮影に手間がかかり、取り直しも容易ではない。粘土は、長時間の撮影中に型崩れを起こす場合もあり、また造形物の形に変化を加えるため、針金などの補強材を造形物の骨格に用いることもある。

しかしながら、その動きの自由さや、大きな変形が可能なことなど、独自の表現力を持つ。

代表的な作品

制作会社

ストップモーション・アニメーションも含む。

  • アードマン・アニメーションズ
  • 株式会社ドワーフ
  • (株)poptoon[注釈 1] - CM中心のアニメーション制作会社。コマ撮りスタジオ併設。
  • ユーフォーテーブル - 通常のアニメーション制作が主だが、自社制作作品のエンディングの多くでストップモーション・アニメーションを使用している。
  • Flying Ship Studio[注釈 2] - アニメーション制作会社。
  • スタジオプラセボ - コマ撮りアニメーションなどの様々な技法のアニメーション制作を手掛ける。コマ撮り専用スタジオ完備。
  • スタジオビンゴ - NHK Eテレ、MV、CMなどのコマ撮りアニメーションを手掛ける。コマ撮り専用スタジオ完備。
  • アイトゥーン - NHK Eテレ プチプチアニメの中でクレイアニメ「ニャッキ」を制作している。

脚注

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注釈
  1. ^ (株)poptoon
  2. ^ Flying Ship Studio
出典
  1. ^ クレーアニメーションとは? 意味や使い方 コトバンク

関連項目

  • クレヨンしんちゃん(劇場版第2作以降のオープニングアニメで使用)
  • 砂アニメ
  • マルフク(CMの一部に使用)
国別
中国 - インド(英語版) - 日本 - 韓国(英語版) - 北朝鮮 - マレーシア(英語版) - フィリピン(英語版) - チェコ - アメリカ合衆国(英語版)
歴史
アゼルバイジャン(英語版) - カナダ(英語版) - 中国(英語版) - フランス(英語版) - ハンガリー(英語版) - イラン(英語版) - 日本 - ロシア(英語版) - イギリス(英語版)
産業
手法
セル
ストップモーション
クレイ (ストラタカット(英語版)) - カットアウト (シルエット) - グラフィック(英語版) - モデル(英語版) (ゴー・モーション) - オブジェクト(英語版) - ピクシレーション - パペットゥーン(英語版)
コンピュータ
2D
フラッシュ (Flash animation - GIF - パワーポイント(英語版) - SVG(英語版)
3D
トゥーン - クラウド(英語版) - モーフターゲット(英語版) - モーションキャプチャ - ノンフォトリアリスティックレンダリング(英語版) - スケルタル
他の手法
ダイレクト - パラパラマンガ - トゥイーニング(英語版) - ペイントオングラス(英語版) - ピンスクリーン - ピクセルアート(英語版) - ポーズトゥーポーズ(英語版) - サンド
関連項目
カトゥーンシリーズ(英語版) - アニメイテッドカトゥーン(英語版) - キャラクターアニメーション(英語版) - インディペンデントアニメーション(英語版) - アダルトアニメ - エロティック・アニメーション

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