エスポワールシチー

エスポワールシチー
2013年JBCスプリント
欧字表記 Espoir City
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2005年4月22日
登録日 2008年1月17日
抹消日 2013年12月6日[1]
ゴールドアリュール
エミネントシチー
母の父 ブライアンズタイム
生国 日本の旗 日本北海道門別町
生産者 幾千世牧場[2]
馬主 友駿ホースクラブ
調教師 安達昭夫栗東[2]
調教助手 森崎教太
厩務員 竹垣喜利( - 2010年12月まで)
競走成績
タイトル JRA賞最優秀ダートホース(2009・2010年)
ダートグレード競走特別賞(2009・2012年)
生涯成績 40戦17勝[2]
中央競馬)25戦9勝
地方競馬)14戦8勝
アメリカ)1戦0勝
獲得賞金 10億2319万7000円[3]
(中央競馬)5億3334万7000円[3]
(地方競馬)4億8985万円
WTR

WBRR
118D/M(2009年・2010年)[4][5]
115D/M(2011年・2012年)[6][7]
115D/M(2013年)[8]
勝ち鞍
GI ジャパンCダート 2009年
GI フェブラリーS 2010年
JpnI かしわ記念 2009年・2010年・2012年
JpnI マイルCS南部杯 2009年・2012年・2013年
JpnI JBCスプリント 2013年
GIII マーチS 2009年
GIII みやこS 2011年
JpnIII 名古屋大賞典 2011年
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エスポワールシチー(欧字名:Espoir City2005年4月22日 - )は日本競走馬である。ジャパンカップダート(2009年)、フェブラリーステークス(2010年)など、現役時代にGI級競走を合計で9度勝利した。

馬名の由来は、フランス語の「希望」に冠名[9]友駿ホースクラブ所有。

戦績

2008年(3歳)

3歳の3月阪神で行われた芝の新馬戦に鞍上・佐藤哲三でデビューし、3着に終わる。以後も佐藤哲三は主戦としてレースにまたがる一方、小倉への遠征時も含め付きっ切りで調教を行うことになった[10][11]。その後、芝の未勝利戦を4戦使われるが、2着を2回記録するものの勝ちきれずにいた。6戦目となった7月小倉の未勝利戦を勝ち上がって未勝利を脱出したものの、昇級戦となった500万下では7着に敗れた[12]

これを機に陣営はダート路線を歩ませる[12]。ダート初戦となった500万下を7馬身差で勝利[12]。この時の勝ち時計1分42秒4は、オープン戦の阿蘇ステークスを勝ったダイナミックグロウの1分42秒2に次ぐ、この開催2番目の走破時計だった[12]。続く1000万下を1馬身3/4、準オープンを5馬身差で快勝すると[12][13]、初のオープン戦となったトパーズステークスは1番人気となり、レースではダイナミックグロウを1コーナーまでに制して先頭に立つとそのまま逃げ切って勝利した[14]。その後ジャパンカップダートへ登録したが[14]、賞金で除外となったため3歳時はダート戦無傷の4連勝でシーズンを終えた。

2009年(4歳)

短期放牧を挟んで4歳時の緒戦として初重賞となる平安ステークスへ出走。体つきに余裕を持たせ、多少太め残りで気持ちと体のマッチングが物足りない中[15][16]、1番人気に支持された。レース前にはスピード一辺倒の馬にはしたくないと公言していたものの[17]ここでも逃げるレースをし、ハミが抜け切らなかったこともあってワンダースピードにクビ差交わされ2着に敗れ、ダート戦での連勝が4で止まった[18]

次走は初のGI挑戦となるフェブラリーステークスへ出走。休み明けを1回使われ、また右回りに微妙に乗りづらい部分があるとして、左回りの東京ということも好材料と陣営は判断していた[19][20]。レースでは「せっかくのGIだし、力試しのつもりで行った」という佐藤哲三の判断でここも先手を奪うと、前半1000mを58秒8で逃げる[21]。最後の直線で他馬に交わされたものの、粘ってサクセスブロッケンの4着に食い込んだ[21]

続くマーチステークスでは松岡正海が2008年11月の錦秋ステークス以来の騎乗となったが、他馬が逃げる中で3番手に控え、直線で抜け出し勝利[22][23]。1番人気で初重賞制覇となった。鞍上の松岡も「乗っているだけだった」と馬をたたえた[22][23]

第21回かしわ記念

その後、アンタレスステークスに登録したものの、回避して初の地方遠征となるかしわ記念へ出走[24]。ここではカネヒキリに次ぐ2番人気だったが、中団やや後方に控えてレースを進めると4角で3番手に進出して直線半ばでフェラーリピサを交わし、最後に追い詰めてきたカネヒキリを3/4馬身抑えて初のJpnI勝利となった[25][26][27]

帝王賞への出走プランもあったが[28]、かしわ記念後は休養して秋緒戦はマイルチャンピオンシップ南部杯へ。ここでもサクセスブロッケンに次ぐ2番人気だったが、鞍上は無理にハナに行こうとしなかったもののスタート直後から先頭に立つと、直線でもそのまま押し切りサクセスブロッケンに4馬身差をつけて重賞3連勝を飾った[29][30]

第10回ジャパンカップダート

南部杯をいい内容で勝ったことから、陣営は12月6日に行われる第10回ジャパンカップダートへ直行を決断[31][32]。体が増えて丈夫になり心配事は全くなくなったと話す陣営だったが[32][31]、希望していた大外枠ではなく最内1番枠となったことに、鞍上の佐藤哲三は最後の試練だと感じた[11][33][34]。前日まで最内枠でのシミュレーションをしていた佐藤哲三はレース当日空いている時間に考えすぎないようゲームをして気を紛らわせた[33]。本番では競りかけてきたティズウェイの動きを判断して、1コーナー過ぎで先頭に立つ[11]。そのまま折り合いをつけて逃げると直線も他馬を突き放し、シルクメビウスに3馬身1/2をつけて勝利し[11][33][34]、JRAGI競走初優勝を果たした。佐藤哲三と馬主の友駿ホースクラブ2004年宝塚記念タップダンスシチー以来となるJRAGI勝利[9]ゴールドアリュール産駒はJRAGI初勝利[9]、また4歳馬でジャパンカップダートを勝ったのも創設10回目で史上初となった[9]。これらの活躍を評価され、同年度のJRA賞最優秀ダートホースに選出された[2]

2010年(5歳)

2010年、明け5歳の緒戦は第27回フェブラリーステークス。ローレルゲレイロリーチザクラウンといった芝の実績馬や、サクセスブロッケン、スーニ、テスタマッタなどというダート強豪が出走したことで注目を集めたレースで単勝1.7倍、同レース史上2位の単勝支持率47.9%の圧倒的1番人気に支持される。レースはハナを奪ったローレルゲレイロを2番手で追走すると、最後の直線で同馬を交わしてから一気に加速し、2着のテスタマッタに2馬身半差をつけて勝利し、前年秋からGI競走通算4連勝となった。

第22回かしわ記念

招待されていたドバイワールドカップへの参戦も期待されていたが、慣れない風土とオールウェザーコースを陣営が不安視したため、参戦を見送った。その後、連覇をかけて挑んだかしわ記念では道中3番手で追走し、最後の直線で先に抜け出したフリオーソをゴール前で差し切り、同競走初の連覇を飾ると共にダートGI5連勝を達成した。

かしわ記念の勝利後、ブリーダーズカップ・クラシックへの挑戦を表明。夏場の休養を経て、そのステップレースと位置づけられたマイルチャンピオンシップ南部杯では単勝1.0倍の圧倒的1番人気に推されるも、馬体重が511kgと過去最重量での出走となった。 レースではスタート直後先頭に立つが隣外枠のセレスハント、大外枠のオーロマイスターに先を譲り3番手から進める形となり、後の岩手競馬HPのメインレース結果によると「時計の速い今週の盛岡ではC級のマイル戦でもこれくらいのラップが出ている。GIのペースとしては明らかに遅い。[35]」と指摘されるスローペースとなった。しかし残り800mとなると一気にペースは上がり、直線で同じゴールドアリュール産駒であるオーロマイスターに内から並びかけるも一瞬で突き放され、3馬身差の2着と連覇はならなかった。なお、3着には11番人気である高知所属のグランシュヴァリエが入り、3連単は南部杯レコードとなる131万2650円、3連複も7万円以上の配当がつくなど大波乱となった。レース後は出国に向けて12日に美浦トレーニングセンターに入厩し、18日に帯同馬のアルティストとともに成田を出発。翌19日にルイヴィル空港に到着し、すぐさまチャーチルダウンズ競馬場の検疫厩舎に入った。そして、迎えた本番では4コーナーではいったん先頭に出て見せ場を作るも馬群に沈み10着に大敗した。ジャパンカップダートと東京大賞典を回避しシーズンを終え、2年連続でJRA賞最優秀ダートホースを受賞した[2]

2011年(6歳)

みやこS

2011年、明け6歳緒戦の名古屋大賞典に単勝1.1倍の圧倒的1番人気で出走。2番手追走から早めに抜け出しワンダーアキュート、ダイショウジェット、さらには12連勝中だったヒシウォーシイ(名古屋)の追撃を抑えて1分58秒4の名古屋競馬場ダート1900mコースレコード勝利となった。かしわ記念ではスタートで出遅れ道中5番手で追走し、直線で追い上げたが3着。帝王賞では3番手で追走するが逃げるスマートファルコンに9馬身差をつけられ2着。夏の休養を挟み、秋初戦のマイルチャンピオンシップ南部杯では主戦の佐藤哲三が前週に落馬負傷したため松岡正海に乗り替わりとなり、先行してレースを引っ張り直線で突き放しにかかったがトランセンド、ダノンカモンシルクフォーチュンにかわされ4着。みやこステークスでは逃げるトウショウフリークをマークして2番手を追走すると、直線で早めに抜け出して後続を突き放し3馬身半差をつけて圧勝した。ジャパンカップダートでは逃げるトランセンドを2番手でマークするが直線で突き放され内から追い上げたワンダーアキュートにかわされ3着に終わった。

2012年(7歳)

2012年、明け7歳緒戦の平安ステークスでは道中3番手で追走するが直線でヒラボクキングをとらえられず2着に敗れた。フェブラリーステークス直前になり、主戦の佐藤哲三が落馬負傷したため、武豊と新たにコンビを組むこととなった。フェブラリーステークスでは道中5番手で追走し、直線半ばで馬群から抜け出したものの5着に敗れた。かしわ記念は騎手が佐藤に戻り、2番手追走から4コーナーで先頭に立つとフリオーソに2馬身半差をつけ勝利した。帝王賞では道中2番手で追走するが、直線でゴルトブリッツにかわされ2着。エルムステークスは好位追走から直線でローマンレジェンドとの叩き合いとなるがクビ差の2着。マイルチャンピオンシップ南部杯では4コーナーで先頭に立つとそのまま押し切り優勝した[36]。ジャパンカップダートは10着、東京大賞典はスタートで躓き5着に敗れた[37]

2013年(8歳)

JBCスプリント

2013年はフェブラリーステークスから始動し、競走中に鼻出血を発症しながら2着[38]。かしわ記念では逃げたがホッコータルマエにかわされて2着[39]。約5ヶ月の間隔を空けてマイルチャンピオンシップ南部杯へ出走、逃げ切りで勝利を収め、史上4頭目の南部杯連覇を成し遂げた。本馬に初めて騎乗した後藤浩輝は落馬負傷後約1年ぶりに復帰した後GI初制覇となった。JBCスプリントでは道中3番手から4コーナーで先頭に立ちそのまま優勝、GI競走・JpnI競走合計で9勝目を挙げた[40]。続くジャパンカップダート7着を最後に現役を引退した。引退後は優駿スタリオンステーション種牡馬となる[41]

種牡馬時代

2014年から種牡馬生活を開始。初年度は100頭を超える種付け数を集め、91頭・68頭と推移[42]。2017年から産駒がデビュー。父と同じくダート適性が高い馬が多く、産駒の多くが地方競馬で使われている。5月のアタックChでヤマノファイトが勝利して産駒初勝利。7月の新馬戦でマイネルオスカルが勝利してJRA初勝利[43]。9月のイノセントカップをヤマノファイトが優勝して産駒重賞初勝利[44]。同月のジュニアグランプリをモリノラスボスが優勝[45]。2017年の地方に於けるファーストシーズンリーディングサイアーを獲得した[46]。2019年にはヴァケーションが全日本2歳優駿に優勝し、産駒の交流重賞初制覇と共にJpnI初制覇となった。2022年度には獲得賞金を9億2068万円とし、2015年から7年連続地方競馬リーディングサイアーのサウスヴィグラスを抑えて初の地方競馬リーディングサイアーに輝いた[47]

主な産駒

太字はGI級競走、*は地方重賞を示す

グレード制重賞優勝馬

地方重賞優勝馬

競走成績

競走日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
(上り3F)
着差 1着馬/(2着馬)
2008.03.09 阪神 3歳新馬 16 02.3 (1人) 03着 佐藤哲三 56 芝1600m(良) 1:37.9 (35.6) -0.3 アグネスミヌエット
0000.03.29 阪神 3歳未勝利 18 04.1 (1人) 02着 佐藤哲三 56 芝1400m(良) 1:23.0 (35.4) -0.0 ブラストオフ
0000.04.20 福島 3歳未勝利 16 01.8 (1人) 05着 中舘英二 56 芝1800m(不) 1:54.7 (40.9) -0.6 サザンジェネラル
0000.05.03 京都 3歳未勝利 14 03.1 (2人) 06着 佐藤哲三 56 芝1600m(良) 1:35.6 (36.1) -0.6 タガノエルシコ
0000.06.21 阪神 3歳未勝利 17 09.7 (4人) 02着 佐藤哲三 56 芝1400m(稍) 1:22.7 (35.7) -0.4 タマモナイスプレイ
0000.07.20 小倉 3歳未勝利 18 01.5 (1人) 01着 佐藤哲三 56 芝1200m(良) 1:08.5 (35.2) -0.0 (ダノンパース)
0000.08.10 小倉 秋吉台特別 18 07.2 (3人) 07着 佐藤哲三 54 芝1200m(良) 1:09.2 (35.6) -0.5 フィクシアス
0000.08.30 小倉 3歳上500万下 16 08.5 (4人) 01着 角田晃一 54 ダ1700m(稍) 1:42.4 (36.4) -1.1 (プロフェッショナル)
0000.09.27 阪神 西脇特別 15 02.4 (2人) 01着 佐藤哲三 54 ダ1800m(良) 1:51.6 (36.5) -0.3 (クリーン)
0000.11.02 東京 錦秋S 16 02.6 (1人) 01着 松岡正海 55 ダ1600m(良) 1:35.3 (36.1) -0.8 (エプソムアーロン)
0000.11.24 京都 トパーズS OP 16 01.7 (1人) 01着 佐藤哲三 55 ダ1800m(稍) 1:50.8 (37.8) -0.3 (ダークメッセージ)
2009.01.25 京都 平安S GIII 16 01.9 (1人) 02着 佐藤哲三 55 ダ1800m(稍) 1:50.4 (36.0) -0.0 ワンダースピード
0000.02.22 東京 フェブラリーS GI 16 09.4 (5人) 04着 佐藤哲三 57 ダ1600m(稍) 1:34.8 (36.0) -0.2 サクセスブロッケン
0000.03.29 中山 マーチS GIII 16 02.6 (1人) 01着 松岡正海 57.5 ダ1800m(良) 1:51.9 (37.3) -0.2 (ダイショウジェット)
0000.05.05 船橋 かしわ記念 JpnI 13 03.2 (2人) 01着 佐藤哲三 57 ダ1600m(重) 1:35.9 (35.7) -0.1 カネヒキリ
0000.10.12 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI 15 01.9 (2人) 01着 佐藤哲三 57 ダ1600m(良) 01:35.4(計不) -0.7 (サクセスブロッケン)
0000.12.06 阪神 ジャパンCダート GI 16 03.1 (1人) 01着 佐藤哲三 57 ダ1800m(良) 1:49.9 (37.1) -0.6 シルクメビウス
2010.02.21 東京 フェブラリーS GI 15 01.7 (1人) 01着 佐藤哲三 57 ダ1600m(良) 1:34.9 (35.6) -0.4 テスタマッタ
0000.05.05 船橋 かしわ記念 JpnI 14 01.1 (1人) 01着 佐藤哲三 57 ダ1600m(良) 1:36.8 (36.1) -0.2 (フリオーソ)
0000.10.11 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI 12 01.0 (1人) 02着 佐藤哲三 57 ダ1600m(稍) 1:35.3 (35.1) -0.5 オーロマイスター
0000.11.06 チャーチルダウンズ BCクラシック G1 11 (8人) 10着 佐藤哲三 57 ダ2000m(良) 計測不能 Blame
2011.03.21 名古屋 名古屋大賞典 JpnIII 12 01.1 (1人) 01着 佐藤哲三 59 ダ1900m(不) 1:54.8 (38.0) -0.4 ワンダーアキュート
0000.05.05 船橋 かしわ記念 JpnI 13 01.4 (1人) 03着 佐藤哲三 57 ダ1600m(稍) 1:38.6 (37.7) -0.4 フリオーソ
0000.06.29 大井 帝王賞 JpnI 11 03.2 (2人) 02着 佐藤哲三 57 ダ2000m(良) 2:02.9 (37.6) -1.8 スマートファルコン
0000.10.10 東京 マイルCS南部杯 JpnI 15 06.3 (2人) 04着 松岡正海 57 ダ1600m(良) 1:35.1 (37.3) -0.3 トランセンド
0000.11.06 阪神 みやこS GIII 16 01.6 (1人) 01着 佐藤哲三 58 ダ1800m(稍) 1:48.4 (36.7) -0.6 (トウショウフリーク)
0000.12.04 阪神 ジャパンCダート GI 16 02.8 (2人) 03着 佐藤哲三 57 ダ1800m(良) 1:50.9 (37.6) -0.3 トランセンド
2012.01.22 京都 平安S GIII 16 01.3 (1人) 02着 佐藤哲三 58 ダ1800m(不) 1:48.3 (36.1) -0.2 ヒラボクキング
0000.02.19 東京 フェブラリーS GI 16 07.8 (3人) 05着 武豊 57 ダ1600m(良) 1:36.0 (36.8) -0.6 テスタマッタ
0000.05.02 船橋 かしわ記念 JpnI 13 03.6 (3人) 01着 佐藤哲三 57 ダ1600m(重) 1:36.5 (36.8) -0.5 (フリオーソ)
0000.06.27 大井 帝王賞 JpnI 13 02.6 (1人) 02着 佐藤哲三 57 ダ2000m(良) 2:03.7 (37.1) -0.7 ゴルトブリッツ
0000.08.25 札幌 エルムS GIII 11 03.8 (2人) 02着 佐藤哲三 59 ダ1700m(良) 1:42.2 (36.2) -0.0 ローマンレジェンド
0000.10.08 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI 13 01.1 (1人) 01着 佐藤哲三 57 ダ1600m(良) 1:35.9 (35.5) -0.5 (ダイショウジェット)
0000.12.02 阪神 ジャパンCダート GI 16 06.0 (2人) 10着 武豊 57 ダ1800m(良) 1:50.4 (38.0) -1.6 ニホンピロアワーズ
0000.12.29 大井 東京大賞典 GI 12 10.5 (4人) 05着 松岡正海 57 ダ2000m(重) 2:07.6 (39.6) -1.7 ローマンレジェンド
2013.02.17 東京 フェブラリーS GI 16 26.3 (9人) 02着 松岡正海 57 ダ1600m(良) 1:35.2 (36.5) -0.1 グレープブランデー
0000.05.06 船橋 かしわ記念 JpnI 11 04.1 (3人) 02着 浜中俊 57 ダ1600m(良) 1:38.1 (37.9) -0.3 ホッコータルマエ
0000.10.14 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI 13 04.5 (2人) 01着 後藤浩輝 57 ダ1600m(良) 1:35.1 (35.1) -0.2 (ホッコータルマエ)
0000.11.04 金沢 JBCスプリント JpnI 12 01.7 (1人) 01着 後藤浩輝 57 ダ1400m(不) 1:27.1 (37.5) -0.3 ドリームバレンチノ
0000.12.01 阪神 ジャパンCダート GI 16 10.1 (4人) 07着 後藤浩輝 57 ダ1800m(良) 1:51.4 (37.6) -0.3 ベルシャザール

血統表

エスポワールシチー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ゴールドアリュール
1999 栗毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ニキーヤ
Nikiya
1993 鹿毛
Nureyev Northern Dancer
Special
Reluctant Guest Hostage
Vaguely Royal

エミネントシチー
1998 鹿毛
*ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
母の母
ヘップバーンシチー
1990 鹿毛
*ブレイヴェストローマン
Bravest Roman
Never Bend
Roman Song
コンパルシチー *トラフィック
リンネス
母系(F-No.) チップトップ系(FN:4-m) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4×4 [§ 4]
出典
  1. ^ [66]
  2. ^ [67]
  3. ^ [68][66]
  4. ^ [66]


主な近親

  • 母エミネントシチーは初仔である本馬が難産だったことにより、母胎を痛め獣医から繁殖活動が禁止されていたが、2009年に獣医の許可が下り、繁殖牝馬としての活動を再開[69]。生産者の幾千世牧場によると、この間にエミネントシチーは友駿ホースクラブの強い意向で処分(と殺)される予定だったが、生産者がスカーレット乗馬クラブ所有の乗用馬として密かに数年間管理し、エスポワールシチーの活躍後に「実は残していました」とクラブ側に告白したという[70]。復帰初年度となった2009年は本馬と同じくゴールドアリュールが交配され受胎[69]。翌2010年4月28日に牡馬を出産[71]。この馬は生後すぐに夭折したが、翌年生まれた全弟のプレジールシチーが中央で3勝をあげている。
  • 祖母ヘップバーンシチーの半兄にリンカーンシチー(父カジュン、クリスタルカップ)がいる。
  • 3代母コンパルシチーの半妹イタリアンシチー(父テスコボーイ)の産駒にはゴールドシチー阪神3歳ステークス皐月賞2着、菊花賞2着)、クラウンシチー(京王杯オータムハンデキャップ)がいる。
  • 6代母ヒロイチは1955年の優駿牝馬を制している。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “エスポワールシチー引退、種牡馬に”. ラジオNIKKEI. 2022年5月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e “馬を讃える | 日高町 競馬観光ご案内サイト”. 日高町. 2015年6月7日閲覧。
  3. ^ a b “エスポワールシチー”. JBISサーチ. 2021年10月25日閲覧。
  4. ^ “The 2009 World Thouroughbred Rankings”. IFHA. 2021年10月25日閲覧。
  5. ^ “The 2010 World Thouroughbred Rankings”. IFHA. 2021年10月25日閲覧。
  6. ^ “The 2011 World Thouroughbred Rankings”. IFHA. 2021年10月25日閲覧。
  7. ^ “The 2012 World Thouroughbred Rankings”. IFHA. 2021年10月25日閲覧。
  8. ^ “LONGINES WORLD'S BEST RACEHORSE RANKINGS 2013”. IFHA. 2021年10月25日閲覧。
  9. ^ a b c d “佐藤哲三騎手5年ぶりのGI制覇/JCダートアラカルト”. netkeiba (2009年12月6日). 2009年12月8日閲覧。
  10. ^ 下村静史 (2009年12月7日). “【JCダート】エスポワール、世界戦制覇!”. サンケイスポーツ. 2009年12月8日閲覧。
  11. ^ a b c d “【JCダート】新王者ダ!どこまで行ってもエスポワール”. スポニチ (2009年12月7日). 2009年12月8日閲覧。
  12. ^ a b c d e 村田庸三 (2009年11月24日). “エスポワールここは通過点/京都11R”. 日刊スポーツ. 2008年12月8日閲覧。
  13. ^ “エスポワールシチー即通用!!”. スポニチ大阪 (2008年11月24日). 2009年12月8日閲覧。
  14. ^ a b “本物ダ!!エスポワールシチー4連勝 トパーズS”. スポニチ大阪 (2008年11月25日). 2009年12月8日閲覧。
  15. ^ “砂無敗エスポワールシチーちょい太め/平安S”. スポニチ (2009年1月21日). 2009年12月8日閲覧。
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  70. ^ 「今回の件」(リック専務の牧場報告~WING FARM~)
  71. ^ 馬産地ニュース「エスポワールシチーの全弟が誕生」(競走馬のふるさと案内所)

外部リンク

 
表彰、GI・JpnI勝ち鞍
優駿賞
JRA賞
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
2000年代

第17回 ストロングブラッド / 第18回 アジュディミツオー / 第19回 ブルーコンコルド / 第20回 ボンネビルレコード / 第21回 エスポワールシチー

2010年代

第22回 エスポワールシチー / 第23回 フリオーソ / 第24回 エスポワールシチー / 第25回 ホッコータルマエ / 第26回 コパノリッキー / 第27回 ワンダーアキュート / 第28回 コパノリッキー / 第29回 コパノリッキー / 第30回 ゴールドドリーム / 第31回 ゴールドドリーム

2020年代

第32回 ワイドファラオ / 第33回 カジノフォンテン / 第34回 ショウナンナデシコ / 第35回 メイショウハリオ / 第36回 シャマル

表記はGI昇格後についてのみ
1990年代
2000年代

第13回 ゴールドティアラ / 第14回 アグネスデジタル / 第15回 トーホウエンペラー / 第16回 アドマイヤドン / 第17回 ユートピア / 第18回 ユートピア / 第19回 ブルーコンコルド / 第20回 ブルーコンコルド / 第21回 ブルーコンコルド / 第22回 エスポワールシチー

2010年代

第23回 オーロマイスター / 第24回(JRA開催) トランセンド / 第25回 エスポワールシチー / 第26回 エスポワールシチー / 第27回 ベストウォーリア / 第28回 ベストウォーリア / 第29回 コパノリッキー / 第30回 コパノリッキー / 第31回 ルヴァンスレーヴ / 第32回 サンライズノヴァ

2020年代

第33回 アルクトス / 第34回 アルクトス / 第35回 カフェファラオ / 第36回 レモンポップ

表記は指定交流競走指定後についてのみ
日本の旗 ジャパンカップダート勝ち馬
ジャパンカップダート
チャンピオンズカップ
   

国際競走指定前:
01回(1984年) ロバリアアモン
02回(1985年) アンドレアモン
03回(1986年) ハツノアモイ
04回(1987年) リキサンパワー
05回(1988年) ローマンプリンス
06回(1989年) ベルベットグローブ
07回(1990年) カリブソング
08回(1991年) ナリタハヤブサ
09回(1992年) ラシアンゴールド
第10回(1993年) メイショウホムラ
第11回(1994年) チアズアトム
第12回(1995年) ライブリマウント
第13回(1996年) ホクトベガ
第14回(1997年) シンコウウインディ

第15回(1998年) グルメフロンティア
第16回(1999年) メイセイオペラ
第17回(2000年) ウイングアロー
第18回(2001年) ノボトゥルー
第19回(2002年) アグネスデジタル
第20回(2003年) ゴールドアリュール
第21回(2004年) アドマイヤドン
第22回(2005年) メイショウボーラー
第23回(2006年) カネヒキリ

国際競走(G1)指定後:
第24回(2007年) 日本の旗 サンライズバッカス
第25回(2008年) 日本の旗 ヴァーミリアン
第26回(2009年) 日本の旗 サクセスブロッケン
第27回(2010年) 日本の旗 エスポワールシチー

第28回(2011年) 日本の旗 トランセンド
第29回(2012年) 日本の旗 テスタマッタ
第30回(2013年) 日本の旗 グレープブランデー
第31回(2014年) 日本の旗 コパノリッキー
第32回(2015年) 日本の旗 コパノリッキー
第33回(2016年) 日本の旗 モーニン
第34回(2017年) 日本の旗 ゴールドドリーム
第35回(2018年) 日本の旗 ノンコノユメ
第36回(2019年) 日本の旗 インティ
第37回(2020年) 日本の旗 モズアスコット
第38回(2021年) 日本の旗 カフェファラオ
第39回(2022年) 日本の旗 カフェファラオ
第40回(2023年) 日本の旗 レモンポップ
第41回(2024年) 日本の旗 ペプチドナイル

2000年代
2010年代

第10回 サマーウインド / 第11回 スーニ / 第12回 タイセイレジェンド / 第13回 エスポワールシチー / 第14回 ドリームバレンチノ / 第15回 コーリンベリー / 第16回 ダノンレジェンド / 第17回 ニシケンモノノフ / 第18回(JRA開催) グレイスフルリープ / 第19回 ブルドッグボス

2020年代

第20回 サブノジュニア / 第21回 レッドルゼル / 第22回 ダンシングプリンス / 第23回 イグナイター

  • 1 第6回は「JBCマイル」の競走名で施行