アライド・ドメク

アライド・ドメク
Allied Domecq
業種 酒類製造
その後 売却
後継 ペルノ・リカール
設立 1994年
解散 2005年
本社 イギリスの旗 イギリス ブリストル

アライド・ドメク (Allied Domecq PLC) は、イギリスブリストルに本拠を置く国際企業で、酒類蒸留酒ワイン)製造とファーストフード店の事業を展開していた。かつてはFTSE100種総合株価指数の構成銘柄のひとつだったが、ペルノ・リカールによって買収された。

沿革

アライド・ドメクは、1994年にアライド・ライオンズ (Allied Lyons) とペドロ・ドメク(英語版)の合併によって成立した[1]。アライド・ライオンズも、もともと1978年アライド・ブルワリーズ(英語版)と、食品製造やケータリングを扱っていたJ・ライオンズ(英語版)が合併して成立した会社であった[1][2]

2005年の初めにアライド・ドメクは、フランスに本拠を置く競争相手であったペルノ・リカールから買収を持ちかけられた。ペルノ・リカールは、2005年7月26日にアライド・ドメクの取得を完了し、重複する一部の蒸留酒のブランドは、アメリカ合衆国を本拠とするフォーチュン・ブランズ(英語版)や、イギリスを本拠とするディアジオに売却した[3]。2005年12月12日、ペルノ・リカールは、レストラン部門(ダンキン・ブランズ:Dunkin' Brands) を、アメリカ合衆国の非公開会社3社(トマス・H・リー・パートナーズ(英語版)カーライル・グループベインキャピタル)が組んだコンソーシアムに、24.3億ドルで売却することで合意したと発表した。売却手続きは2006年3月1日に完了した[4]

売却時点におけるポートフォリオ

アライド・ドメクの酒類製造部門は、中心となる9件の世界的なブランドと、各地の地域市場で有力な様々なブランドから成っていた。プロダクト・ポートフォリオには、以下が含まれていた。

フォーチュン・ブランズが取得したブランド

  • サウサ - テキーラ
  • クルボアジェ - コニャック
  • カナディアンクラブ - ウイスキー
  • クロ・デュ・ボワ (Clos du Bois) などカリフォルニア州ソノマ郡とナパ郡のワイン・ブランド
  • ラフロイグ - モルト・ウィスキー
  • メーカーズマーク - バーボン・ウイスキー
  • ティーチャーズ・ハイランドクリーム - スコッチ・ウイスキー
  • コバーンズ - ポート・ワイン
  • ハーベイ・シェリー・ブリストル・クリーム
  • ラリオス (Larios) - ジン
  • DYCウィスキー(英語版)
  • フンダドール (Fundador) - スペインのブランデー
  • センテナリオ (Centenario) - スペインのブランデー
  • クンメルリング(英語版) - ドイツのハーブ・リキュール

関連項目

脚注

  1. ^ a b Corporate History of Dunkin' Brands from the Dunkin' Brands website
  2. ^ Vanished UK drink is toast of Caribbean, an April 2007 article from the BBC website
  3. ^ Pernod Ricard successfully completes acquisition of Allied Domecq, from the Pernod Ricard website
  4. ^ Pernod Ricard sells Dunkin' Brands to Bain Capital