アメリカ組曲
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アメリカ組曲(Suita) は、アントニン・ドヴォルザークが作曲した組曲。
概要
1892年の9月に、ドヴォルザークはニューヨーク・ナショナル音楽院を創設したジャネット・サーバーからの勧誘に応じてアメリカへ渡り、音楽院の校長に就任した。アメリカへの滞在は2年半に及んだが、同地で交響曲第9番「新世界より」や、チェロ協奏曲、弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」などの名作が誕生した。
この「アメリカ組曲」は、1894年の3月に「ピアノのための組曲」(作品98 B.184)として作曲されたものを、翌1895年2月に管弦楽に編曲したもの(作品98b B.190)である。ドヴォルザークの生前には演奏されず、死後6年を経た1910年にプラハで初演された。
楽曲構成
全5曲からなり、交響曲第9番と同様、アメリカ的なニュアンスが聴かれる。ピアノ版と管弦楽版では速度指定が一部異なる。演奏時間は約20分。
ピアノ版
- 第1曲 Moderato
- 第2曲 Molto vivace
- 第3曲 Allegretto
- 第4曲 Andante
- 第5曲 Allegro
管弦楽版
- 第1曲 Andante con moto
- 第2曲 Allegro
- 第3曲 Moderato (alla Pollacca)
- 第4曲 Andante
- 第5曲 Allegro
楽器編成(管弦楽版)
関連作品
外部リンク
- 組曲B.184《管弦楽版「B.190」有》の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト